VAMT を使用したライセンス管理 – Part2

プロキシ ライセンス認証

今回はネットワークが隔離された環境を想定して、MAK ライセンス認証を VAMT を使用して行ってみます。環境としては、隔離された環境に VAMT を配置します。そして、製品の検出、コンピューターのライセンス情報収集、プロダクトキーのインストールまでを行います。

ここまでの手順は前回投稿した

VAMT を使用したライセンス管理 – Part1

を参考にしていただければいいかと思います。

VAMT データの .cilx ファイルへのエクスポート

隔離された環境の VAMT で [Actions] ウィンドウの [Export list] をクリックし、[Export List] ダイアログ ボックスを開きます。

[Export List] ダイアログ ボックスの [Browse] をクリックして .cilx ファイルがある場所を参照するか、データのエクスポート先の .cilx ファイル名を入力します。

[Export options] のデータ型オプションの中から、次のいずれかのオプションを選びます。

[Export products and product keys]
[Export products only]
[Export proxy activation data only]

[Export proxy activation data only]オプションを選ぶと、プロキシ Web サービスがマイクロソフトから CID を取得するために必要なライセンス情報のみがエクスポートされます。この場合、エクスポート先の .cilx ファイルに個人を特定できる情報 (PII) が含まれることはありません。このオプションは、企業のセキュリティ ポリシーで、分離されたラボの外へコンピューターまたはユーザーを特定できる情報を転送することが許可されておらず、コア ネットワークの VAMT ホストへ転送する .cilx ファイルにこの種類のデータを含めないようにする必要がある場合に使います。

エクスポート対象の製品を選び、データベースからのデータ セット全体を選んでいない場合は、[Export selected product rows only] チェック ボックスをオンにします。

Export List

[Save] をクリックします。データをエクスポートする間、VAMT に進行状況を表すメッセージが表示されます。エクスポートが正常に完了したことを示すメッセージが表示されたら、[OK] をクリックします。

ホスト コンピューターのハード ドライブ上のファイルに一覧をエクスポートした場合は、ディスク ドライブ、CD、DVD、USB 記憶装置などのリムーバブル メディアにそのファイルをコピーします。

インターネットに接続された VAMT でマイクロソフトからの確認 ID の取得

インターネットに接続された VAMT で [Actions] ウィンドウの [Acquire confirmation IDs for CILX] をクリックし、[Acquire confirmation IDs for file] ダイアログ ボックスを開きます。

[Acquire confirmation IDs for file] ダイアログ ボックスで、隔離された VAMT からエクスポートした .cilx ファイルを指定します。VAMT がマイクロソフトに問い合わせ、CID を収集している間、”Acquiring Confirmation IDs” というメッセージが表示されます。

CID の収集処理が完了すると、正常に取得できた確認 ID の数と ID の保存先ファイルの名前が示された “ボリューム ライセンス認証管理ツール” メッセージが VAMT に表示されます。[OK] をクリックして、このメッセージを閉じます。

CID の収集処理

隔離された VAMT へ.cilxファイルのインポート

.cilx ファイルをコピーし、隔離された VAMT へ貼り付けます。[Actions] ウィンドウの [Import list] をクリックして、[Import List] ダイアログ ボックスを開きます。

[Import list] ダイアログ ボックスで、CID を保存した .cilx ファイルの場所を参照し、ファイルを選んでから [Open] をクリックします。[OK] をクリックするとファイルがインポートされ、ファイルからのデータがデータベース内のデータと競合する場合は、データベースのデータが上書きされます。

インポート01

CID の適用と分離されたラボのコンピューターのライセンス認証

[Selected Items] メニューの [Activate] をクリックします。次に、[Apply Confirmation ID] をクリックし、適切な資格情報オプションを選びます。[Alternate Credentials] オプションをクリックすると、代わりに使うユーザー名とパスワードを入力するように求められます。

選んだ製品に対して CID をインストールしている間、VAMT に [Applying Confirmation Id] ダイアログ ボックスが表示されます。VAMT で CID のインストールが終了すると、ダイアログ ボックスの [Action Status] 列に状態が表示されます。[Close] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。ダイアログ ボックスが表示されたときに、[Automatically close when done] チェック ボックスをオンにしておくこともできます。

CIDライセンス認証01

状態は、中央のウィンドウの製品の一覧ビューの [Status of Last Action] 列にも表示されます。これで隔離された環境のコンピューターに対してライセンス認証を行うことができます。

CIDライセンス認証02

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