厳密に言うと新機能ではないのですが、新たにインターフェイスが用意されたものがあります。それが、[MACアドレスの範囲]になります。
Hyper-Vの仮想マシンのMACアドレスは動的に設定することができます。
実は、Hyper-Vの役割がインストールされた際にMACアドレスプールがレジストリに設定されます。
HKLMSoftwareMicrosoftWindows NTCurrentVersionVirtualization
MinimumMacAddress
MaximumMacAddress
指定例:
MinimumMacAddress = 00-15-5d-ec-34-00
MaximumMacAddress = 00-15-5d-ec-34-FF
*上位MACアドレスの00-15-5dはマイクロソフトが保有しているアドレスになるので固定にする必要があります。
がアドレス範囲として設定されることになります。
参考:Dealing with MAC address pool duplication in Hyper-V
さて、この設定が問題になることとしてはHyper-Vの役割をインストール済みの状態で、マスターとして設定したのちに複数台の物理マシンに展開したとします。仮にSysprepを実行してもこのアドレス範囲は変わりません。
ということは、複数のHyper-Vマシン上で仮想マシンを作成すると仮想マシン間でMACアドレスのバッティングが発生する可能性があります。
Hyper-V1.0の時にはこのレジストリ情報を変更することによって回避していました。すでにゲストを構築済みの場合は、一度ネットワークアダプタを削除し、再度作成する必要があります。
Hyper-V2.0では、インターフェイスからMACアドレス範囲を変更できるようになったんですね。