そのほかのネットワーク新機能としては
- ジャンボフレームのサポート
- TCPオフロードのサポート
があげられます。
ジャンボフレームやTCPオフロードはホストでは使用できましたが、Hyper-V2.0(Windows Server 2008 R2)より、ゲストOSでサポートされるようになりました。
これがHyper-V1.0のゲストOS上のネットワークプロパティの詳細設定です。 (Jumbo Packetの項目はありませんね)
これがHyper-V2.0のゲストOS上のネットワークプロパティの詳細設定です。
これらの画面を見れば一目瞭然ですね。
ジャンボパケットはデフォルトでは無効ですので必要ならここの値を変更する必要があります。ただし、通信経路すべての機器がジャンボフレームに対応していないと使えませんので注意が必要です。
ジャンボパケットとは通常イーサネットでは最大1518バイトで通信を行いますが、それよりも大きなパケット通信を行うことを言います。通常1G以上の通信で使用します。10、100Mでの通信でジャンボパケットを使用すると逆にパフォーマンスが劣化したり、リンクが失われる場合がありますので注意が必要です。
TCPオフロードはデフォルトでペアレントOSおよび仮想端末側でオートになっています。
確認方法としてはそれぞれのコマンドプロンプトより
netsh int tcp sh global
TCPオフロードとはネットワーク通信における計算処理をCPUが行っていますが、それをNICに行わせることによってコンピュータまたはサーバー上のネットワークデータの処理を向上させるのに役立ちます。
今まではたとえホストOSでTCPオフロードを使用していても、仮想マシンのネットワーク処理はホストOSのCPUが担当していました。この処理を有効にすることにより10%程度の処理速度の向上が見込まれるようです。