購入した書籍紹介(セキュリティコンサル編)

前職は Microsoft のトレーナーとして活動していましたが、昨年ジョブチェンジして購読する書籍も変化してきました。そこで、どのような書籍を読んでいるが紹介いたします。

SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル

内容紹介:

ソフトウエア開発者専用に、「より良い人生」を送るためのノウハウ・スキルを網羅した、生き方バイブル本です。
プログラマーが良い人生を送るためには、技術習得法やキャリア構築法といったノウハウに加え、対人的な交渉・指導・意思疎通などをうまく行える能力や知恵、すなわちソフトスキルが不可欠です!
本書では、キャリアの築き方、自分の売り込み方、技術習得法、生産性の高め方といった仕事で成功する方法だけでなく、財産の築き方、心身の鍛え方、恋愛で成功する方法など、「人生全般をより良く生きる方法」を具体的に説明します。

私は、開発者ではありませんが、より良い人生を送るためのノウハウなどが書かれているようで海外ではかなり良書して紹介されており、日本語訳されたので購入してみました。まだ、届いていませんが楽しみな一冊です。

脱オンプレミス!クラウド時代の認証基盤Azure Active Directory完全解説

内容紹介:

アイデンティティ管理の新たな選択肢、IDaaS(Identity as a Service)を実現する、クラウド版Active Directoryを徹底解説!

“Modern Authentication with Azure Active Directory for Web Applications”(Microsoft Press, 2016)の、待望の日本語版が実現しました! Webアプリケーション向けに、Azure Active DirectoryによるID管理の仕組みと、その方法を解説します。原著者は米国マイクロソフト本社でAzure Active Directoryのプロダクトマネージャーを務めるVittorio Bertocci氏。日本語版の監訳は、日本マイクロソフトのインフラ系エバンジェリストである安納順一氏と、Microsoft MVPで、アイデンティティ分野で数多くの解説記事を執筆する富士榮尚寛氏が担当。米国と日本のスペシャリストたちがガッチリとタッグを組んだ1冊です。クラウド時代の企業システムを担う開発者、システムアーキテクト、インフラエンジニアにぜひお勧めします。

これはMSテクノロジを触っている人は納税義務がある一冊でしょうw

ITロードマップ 2016年版―情報通信技術は5年後こう変わる!

内容紹介:

本書は、ITをビジネスに活用する企業の経営者や企画部門の方、実際にITの開発や運用に携わる方々に対して、2016年以降のIT利活用のナビゲーションとなるべく、以下のような構成としている。・・・

こちらは、これからIT業界がどのように変化するかを推測するにあたり参考になる一冊です。

事例から学ぶ情報セキュリティ――基礎と対策と脅威のしくみ Software Design plus

内容紹介:

コンピュータシステムが社会インフラとして定着する中で,情報セキュリティに関する脅威はさまざまな分野や人に大きな影響をおよぼします。また,IT技術の進化に伴って複雑化し,さらに国境も超えるボーダーレスなものとなっています。そこで本書では,「情報漏洩」「サイバー攻撃」「脆弱性」「マルウェア」「フィッシング」「インターネットバンキング」の事例や脅威のしくみを説明し,それぞれの対策方法をまとめます。情報セキュリティの事例アーカイブとしても有用です。

セキュリティコンサルとして読んでおきたいかなと

サイバーセキュリティ2020 脅威の近未来予測 (NextPublishing)

内容紹介:

東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向かい、ICT、IoTがますます発展することは間違いありませんが、同時にサイバーセキュリティへの取り組みも転換期を迎えています。本書は2020年にどんなICT社会が実現し、それに伴いどんな脅威が予測されるのかを3部構成で解説しました。まず、テクノロジーが進展した2020年の生活を架空の物語として紹介、続いて専門家の寄稿により、次世代の技術とそのリスク、社会課題について詳しく解説します。最後に、3人の識者が今後のプライバシー問題を予想しています。これから5年、どのようなセキュリティの施策を考えるべきなのか、ユーザーと技術者、事業者が一緒に考えるために、必要な情報を提供します。

これもセキュリティコンサルとして読んでおきたいかな

[改訂新版]Windowsコマンドプロンプトポケットリファレンス

内容紹介:

「しばらくパスワードを変更していないユーザーを一覧にしたい」「ドメインが正常に動いているか確かめたい」「バッチの実行状況をイベントログに書き込みたい」「削除情報も含めてファイルを複製したい」-GUIの管理ツールではできないこんな操作もコマンドならたった1行で全部できる。Windows使いにとってコマンドは魔法の呪文ようなもの。本書を携えて呪文を使いこなせば、マウス操作では得られないWindowsの本当のパワーを引き出すことができる。Windows10まで完全網羅した本書は、Windows使いのよきパートナーだ。

これはWindowsユーザーが持っておくべき一冊だと

エバンジェリストに学ぶ成長企業のためのワークスタイル変革教本Vol.1 workstyle innovation編 (ワークスタイル変革実践講座(NextPublishing))

内容紹介:

働き方変革が、企業の成長エンジンを変える!
エバンジェリストが語る、これからの働き方。

西脇さんが出ているので購入w

FinTech入門

内容紹介:

金融とITを融合した新たな動き「FinTech」は、従来の金融サービスでITを活用するにとどまらず、スタートアップが次々に生まれ、ユーザーにとっての使いやすさを第一とする新たなサービスを生み出し、金融サービスの概念そのものを変えつつある。FinTechが今なぜ話題なのか、それを支える技術と背景から、提供されている金融サービスとそのプレーヤー、ユーザーにとってのメリットまで、日本でFinTechサービスを提供する第一人者がわかりやすく解説。FinTechがもたらす金融の未来も占います。

FinTech はこれから爆発的に浸透すると考えており、徐々に実業にもかかわってきているので基礎的な内容をこの本で学んでいます。

このほかにも多数ありますが、最近購入したのはこれくらいですかね。

Windows Server 2016 を使用した Windows 10 の展開 Part4

応答ファイルの作成

前回は参照コンピューターに対してカスタマイズしたイメージをアップロードしたので、実際にカスタムイメージを展開する作業になります。この際の注意点として、最低1アクションは残して展開することです。この理由としては、PXEブートを間違って行ってしまったとしても自動的にインストールが開始しないことを目的としています。そして、どこまでをゴールとするのかを決めます。例えば、特定のアプリケーションなどでは自分のプロファイルがないとインストールがうまくいかないなどが考えられます。ということは、カスタムイメージにアプリケーションは入っていたとしても起動はしてはいけないなどがあるでしょう(Office 2016などはそれに該当)。

前回、実際にWDSからカスタムイメージを応答ファイルなしでインストールした場合の、対話画面を確認しました。とりあえず今回目標とするゴールは、カスタムイメージを選択する画面以外はすべてバイパスすることになります。

応答ファイルを作成するには、Windows ADKに含まれているシステムイメージマネージャーを使用します。このシステムイメージマネージャーを使用するためには、最初にWindowsイメージ画面でカタログファイルを作成する必要があります。ポイントとしては、ISOファイルをマウントして、ディスクにフォルダを作成し、コピーしておきます。その中にあるwimファイルよりカタログファイルを作成することになります。

応答ファイル01

カタログファイルが作成されると、コンポーネントが表示されるので、適切なコンポーネントを選択して応答ファイルを作成していきます。

大まかな流れとしては、次の通り

WDS部分の自動化(WindowsPE部分)

  • ロケール設定
  • インストールディスク設定
  • WDSサーバーログオン設定
  • インストールディスク指定

OOBE部分の自動化

  • ロケール設定
  • 自動ログオン設定(administratorでのログオン)
  • ドメイン参加(powershellスクリプトを使用)

簡単な解説

今回は、BIOSベースのコンピューターにインストールしました。UEFIの場合はインストールディスク設定が変わってきます。また、新規にローカルユーザーは作成せず、administratorでのログオンを行ってドメインに参加させています。その際、スクリプトを使用してドメイン参加しています。powershellでのドメイン参加になりますが、スクリプトの実行方法を工夫しています。

[xml wraplines=”true”]
powershell -ExecutionPolicy Unrestricted -File \\dc1\script\domainjoin.ps1
[/xml]

ここで使用しているスクリプト「domainjoin.ps1」は下記のとおり

[xml wraplines=”true”]
$domain = "contoso.com"
$password = ‘Pa$$w0rd’ | ConvertTo-SecureString -asPlainText -Force
$username = "$domain\administrator"
$credential = New-Object System.Management.Automation.PSCredential($username,$password)
Add-Computer -DomainName $domain -Credential $credential
Restart-Computer
[/xml]

今回はスクリプトを使用してドメイン参加しましたが、これをプロビジョニングパッケージで行うこともできそうですね。次回はこれで検証してみます。

今回作成した応答ファイルは以下になります。

[xml wraplines=”true”]
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<unattend xmlns="urn:schemas-microsoft-com:unattend">
<settings pass="windowsPE">
<component name="Microsoft-Windows-International-Core-WinPE" processorArchitecture="amd64" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS" xmlns:wcm="http://schemas.microsoft.com/WMIConfig/2002/State" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<SetupUILanguage>
<UILanguage>ja-JP</UILanguage>
</SetupUILanguage>
<InputLocale>0411:00000411</InputLocale>
<SystemLocale>ja-JP</SystemLocale>
<UILanguageFallback>ja-JP</UILanguageFallback>
<UserLocale>ja-JP</UserLocale>
</component>
<component name="Microsoft-Windows-Setup" processorArchitecture="amd64" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS" xmlns:wcm="http://schemas.microsoft.com/WMIConfig/2002/State" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<DiskConfiguration>
<Disk wcm:action="add">
<DiskID>0</DiskID>
<WillWipeDisk>true</WillWipeDisk>
<CreatePartitions>
<CreatePartition wcm:action="add">
<Extend>true</Extend>
<Order>2</Order>
<Type>Primary</Type>
</CreatePartition>
<CreatePartition wcm:action="add">
<Order>1</Order>
<Type>Primary</Type>
<Size>350</Size>
</CreatePartition>
</CreatePartitions>
<ModifyPartitions>
<ModifyPartition wcm:action="add">
<Active>true</Active>
<Format>NTFS</Format>
<Label>System Reserved</Label>
<Order>1</Order>
<PartitionID>1</PartitionID>
<TypeID>0x07</TypeID>
</ModifyPartition>
<ModifyPartition wcm:action="add">
<Format>NTFS</Format>
<Order>2</Order>
<PartitionID>2</PartitionID>
<Label>Windows</Label>
<Letter>C</Letter>
</ModifyPartition>
</ModifyPartitions>
</Disk>
</DiskConfiguration>
<WindowsDeploymentServices>
<Login>
<Credentials>
<Username>redbull\administrator</Username>
<Password>Pa$$w0rd</Password>
</Credentials>
</Login>
<ImageSelection>
<InstallTo>
<DiskID>0</DiskID>
<PartitionID>2</PartitionID>
</InstallTo>
</ImageSelection>
</WindowsDeploymentServices>
<UserData>
<ProductKey>
<Key>NPPR9-FWDCX-D2C8J-H872K-2YT43</Key>
</ProductKey>
</UserData>
</component>
</settings>
<settings pass="generalize">
<component name="Microsoft-Windows-PnpSysprep" processorArchitecture="amd64" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS" xmlns:wcm="http://schemas.microsoft.com/WMIConfig/2002/State" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<PersistAllDeviceInstalls>true</PersistAllDeviceInstalls>
</component>
</settings>
<settings pass="oobeSystem">
<component name="Microsoft-Windows-Shell-Setup" processorArchitecture="amd64" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS" xmlns:wcm="http://schemas.microsoft.com/WMIConfig/2002/State" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<OOBE>
<HideEULAPage>true</HideEULAPage>
<HideLocalAccountScreen>true</HideLocalAccountScreen>
<HideOEMRegistrationScreen>true</HideOEMRegistrationScreen>
<HideOnlineAccountScreens>true</HideOnlineAccountScreens>
<HideWirelessSetupInOOBE>true</HideWirelessSetupInOOBE>
<ProtectYourPC>1</ProtectYourPC>
<SkipMachineOOBE>true</SkipMachineOOBE>
<SkipUserOOBE>true</SkipUserOOBE>
</OOBE>
<TimeZone>Tokyo Standard Time</TimeZone>
<AutoLogon>
<Password>
<Value>Pa$$w0rd</Value>
<PlainText>Ture</PlainText>
</Password>
<Username>administrator</Username>
<LogonCount>1</LogonCount>
<Enabled>true</Enabled>
</AutoLogon>
<UserAccounts>
<AdministratorPassword>
<Value>Pa$$w0rd</Value>
<PlainText>Ture</PlainText>
</AdministratorPassword>
</UserAccounts>
<FirstLogonCommands>
<SynchronousCommand wcm:action="add">
<CommandLine>powershell -ExecutionPolicy Unrestricted -File \\dc1\script\domainjoin.ps1</CommandLine>
<Order>1</Order>
</SynchronousCommand>
</FirstLogonCommands>
</component>
</settings>
<cpi:offlineImage cpi:source="wim:c:/temp/wtp/esd/sources/install.wim#Windows 10 Enterprise Technical Preview" xmlns:cpi="urn:schemas-microsoft-com:cpi" />
</unattend>
[/xml]

このファイルの作成方法としてはシステムイメージマネージャーを使用します。

WDSを使用したWindows8.1のライトタッチインストール

の記事でシステムイメージマネージャーでの作成方法を書きましたので参考になると思います。

参考情報

BIOS ベースの推奨ディスク パーティション構成

https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd744364(v=ws.10).aspx

TypeID

https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ff715563.aspx

Windows10 の展開時においての10の考慮点

1.最新イメージを作成

  • 最新のISOが提供されていない場合は、install.esd ファイルより作成する

2.参照コンピューターのインストールは最初が肝心

  • 通常のインストールでは、ローカルユーザーを作成し、administrator アカウントは無効化される。
  • ローカルユーザーが存在すると、ストアアプリの関係で Sysprep に失敗する可能性が高い
  • Administrator アカウントでログオンする(ローカルユーザーは存在しない)
  • 応答ファイルで対応可能

3.参照コンピューターは物理コンピューターで作成

  • 仮想マシンで参照コンピューターを作成しても、なぜかキャプチャ9%以降進まない現象が発生(メモリの問題かも)

4.System Reserve領域の作成

  • Technet に書いてある通りにやっても、応答ファイル読み込み時にエラーとなる
  • TypeID (0x07)を入力しないとダメ(TechnetではTypeIDなし)
    • 07=NTFS
    • 17=hidden NTFS
    • 27=WindowsRE

5.Microsoft-Windows-UnattendJoin は使わない

  • ドメインに参加する場合、スクリプトで対応する。
  • Specialize で動作するので、コンピューター名は自動で作成されたもの
  • ドメインのコンピューターアカウントが作成されない

6.CopyProfileは使わない

  • 展開は可能だが、スタート画面が表示されない現象が多発

7.応答ファイルでPowerShell を使うには

  • ポリシーがRemoteSignedになっているので、ローカルのスクリプトしか動かない
  • PowerShell –ExecutionPolicy Unrestricted –File \\<サーバー名>\\<共有名>\\スクリプト名

8.AutoLogon のログオンカウントを使いこなす

  • ログオンカウントで指定された回数、そのアカウントで自動ログオンされる

9.OOBEの新しい項目のUnattendEnableRetailDemoは使わない

  • 謎の2アカウントが作成される

10.初回起動時はスタート画面が表示されない時がある

  • 再起動して、ログオンすることで解決

Windows Server 2016 を使用した Windows 10 の展開 Part3

カスタムイメージの作成

Windows10 のイメージ展開に使用するイメージ(カスタムイメージ)を作成します。このイメージをカスタムイメージやマスターイメージと呼ぶことがあります。Part1でも紹介しましたが、Windows10のカスタムイメージを作成する場合、Sysprepを行う関係上、最初が肝心になります。なぜなら「administrator」アカウントでカスタムイメージを作成しないと Sysprep がうまくいかない可能性が大きいからです。

さて、カスタムイメージを作成する際、企業で使用するアプリケーションなどをインストールします。例えば、Office製品やAdobe Acrobat Readerは定番のアプリケーションになります。その他には壁紙や既定のユーザーアカウントの画像もカスタマイズできます。ただし、注意しなくてはいけないのは、Sysprep に対応しているアプリケーションでないと不具合が生じる可能性がありますので、検証をしっかりと行いましょう。

既定のユーザー アカウントの画像

下記フォルダに、下記のファイル名でサイズを合わせて保管します。

C:\ProgramData\Microsoft\User Account Pictures

  • user.bmp (448×448 pixels)
  • user.png (448×448 pixels)
  • user-32.png (32×32 pixels)
  • user-40.png (40×40 pixels)
  • user-48.png (48×48 pixels)
  • user-192.png (192×192 pixels)

また、ドライバーもこの段階で入れてしまうこともできます。

Pre-staged app cleanup の無効化

これは Windows 8 の時にあったのですが、Sysprep を実行すると ストアアプリが英語化されてしまうという問題を回避するものになります。Windows10でも再発するかはわかりませんが、念のため同様の操作をしておきます。

[タスク スケジューラー](Taskschd.msc) で \Microsoft\Windows\AppxDeploymentClient\Pre-staged app cleanup を無効化します。またはコマンド プロンプト(管理者として実行) で Schtasks.exe /change /disable /tn “\Microsoft\Windows\AppxDeploymentClient\Pre-staged app cleanup” を実行でもできます。

Windows Updateを実行して最新状態に更新

カスタムイメージを作成した時点での最新状態にしておきます。

Sysprep を実行

[powershell wraplines=”true”]
Sysprep /oobe /generalize /shutdown
[/powershell]

Sysprep /generalize コマンドを実行すると、不必要な設定や情報がコンピューターから削除され、次回コンピューターを起動したときにミニセットアップ(OOBE)が起動します。

参照コンピューターのキャプチャ

参照コンピューターでPXEブートを行い、キャプチャブートイメージをロードします。

イメージキャプチャウイザードではキャプチャ後にキャプチャイメージを自動的にWDSに登録することができるので特別な要件がなければキャプチャと同時にWDSへの登録を行うのがいいでしょう。この際、キャプチャイメージはどこに保存されるかというと、参照コンピューターのディスクになるので注意が必要です。イメージキャプチャウイザードでキャプチャ時にWDSに登録しない場合は、参照コンピューター起動後にキャプチャしたイメージを手動でWDSにコピーして登録します。

図3 イメージキャプチャウィザード時にキャプチャイメージをWDSに登録

応答ファイルとプロビジョニングパッケージ

Part2で紹介した、Windows ADK をインストールすると、Windows SIM(Windows System Image Manger)と Windows ICD(イメージングおよび構成デザイナー:Windows Imaging and Configuration Designer)がインストールされます。

応答ファイルに関しては、今までと同じでOS展開を自動化するためのファイルという位置づけです。ただし、この応答ファイルは様々なバージョンやOSの種類に対応していることもあり、このOSバージョンでは動くが、別のバージョンでは動かないなどの挙動が確認されています。そのことから、応答ファイルを実際に使用するには検証が必要になるでしょう。この応答ファイルの作成には Windows SIM を使用します。

さて、Windows ICDで作成するプロビジョニングパッケージというものが Windows 10 で使用できるようになりました。これは 今までの OS の展開手法にとって代わるものなのか調べてみました。結論から申しますと、筆者の見解としては、あくまでも展開作業においては応答ファイルを補完する役割のものと理解しました。そもそもプロビジョニングパッケージとはどういうものなのか?これは、山内さんが書かれている記事が理解しやすいです。

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では、プロビジョニングパッケージで何ができるのか?ですが、応答ファイルでできることと重複している部分がありますが、新しい仕組みなので、応答ファイルでできないこともプロビジョニングパッケージには含まれています。よって、応答ファイルのみですべて行ってもいいですし、応答ファイルで対応できない作業をプロビジョニングパッケージに置き換えて行うこともできます。例えばMDMや無線に関する項目を設定したいなどが相当します。

プロビジョニングパッケージを使用したWindows 10 の展開には、主に次の3つの方法があります。

  1. プロビジョニングパッケージ(.ppkg)をオフラインイメージに配置し、イメージを起動する
  2. プロビジョニングパッケージ(.ppkg)を含むインストールメディアを作成し(Windows ICDで作成可能)、ベアメタルPCをセットアップする
  3. プロビジョニングパッケージ(.ppkg)をUSBメモリなどのリムーバブルメディアのルートにコピーし、インストール済みのWindows 10に読み込む

今回行いたいことは、ライトタッチインストールになります。よって、なるべくユーザーの操作なしでPCのイメージ展開を行い、ドメインなどに参加した状態でアプリケーションが使用できる環境を作成したいのです。そのことから考えると、2.に関しては企業アプリなどの導入ができない時点で使えません(Windows ICDにもアプリケーションを入れる項目がありましたが、調べてみたところいわゆるストアアプリでした)。3.に関しては導入後操作となるので除外になります。ということは、1.の方法がライトタッチインストールに適合しますね。

Windows 10のインストールメディアの「Sources¥Install.wim」を展開したディスク、あるいはWindows 10のSysprep済みのイメージの「C:¥ProgramData¥Microsoft¥Provisioning」フォルダにコピーし、イメージを起動することでプロビジョニングパッケージを使用することができます。ライトタッチインストールにおいて、プロビジョニングパッケージを使用するには、カスタムイメージを作成する際に、1.の方法を使用してプロビジョニングパッケージを「C:¥ProgramData¥Microsoft¥Provisioning」フォルダにコピーすることで対応できます。しかしながら、この対応方法は少々面倒ですね。できれば、WDSサーバーで応答ファイルと同じようにプロビジョニングパッケージを指定できると尚いい感じがします。

現状の動作を知る

カスタムイメージの作成が終わったら Sysprep を行ったのち、それをWDSサーバーに取り込んで、そのカスタムイメージを展開する必要があります。

では、応答ファイルなしの状態でどのような対話形式でインストールされるのか確認してみます。

PXEブートで起動します。ブートイメージを選択して進めます。

dep1

ロケールなどを選択し、次へをクリックします。

dep2

カスタムイメージにアクセスするための資格情報を入力します。

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カスタムイメージを選択します。

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インストール先のドライブや容量を設定します。

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インストールが進みます。

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ミニセットアップ(OOBE)が起動します。

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リーガルですね。

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設定を促す画面の対応

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接続方法を選択

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アカウントの作成

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ログオンする

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このような一連の対話型の操作が必要になることが分かります。これらの対話型操作を極力なくして、ログオン状態まで行いたいと思います。

 

 

 

 

Windows Server 2016 を使用した Windows 10 の展開 Part2

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Windows 10 のアップデート

Windows 10 のアップデートの仕組みが今までと変わったのはご存知かもしれません。実は「Windows as a Service」という概念が入ってきました。「Windows as a Service」とは、Windows をサービスとして提供する考え方で、OSリリース時には含まれていなかった機能などが、随時更新されアップデートされていく仕組みになります。これが Windows 10 が最後のバージョンと言われる理由になります。

WAAS

サービシングモデル

Windows 10 の機能更新のタイミングには次の3つがあります。この機能更新(メジャーアップデート)は Windows Update などを通じて配信されるのですが、事実上新しいOSの上書きインストールです。このことから、企業では常に最新の OS を使用する CB もしくは CBB を選択するか、バージョン固定の LTSB のどちらかを選択することになります。ちなみに、 LTSB は専用メディアが用意されています。このことは、OSの展開設計にもかかわることですので書いておきました。なぜなら、CB、CBBを選択した企業では、常に最新の Windows 10 を使用することになります。ということは、メジャーアップデートが行われた場合、前バージョンで作成したカスタムイメージは古いバージョンとなるので、新しくアップデートされた ISO ファイルを入手してカスタムイメージの再作成が必要となることを意味します。

Current Branch(CB)

CB

主にコンシューマー向けで、常に最新の機能が提供されるモデル。
業務アプリケーションの互換性などを確認するための検証用システムなどにもこのモデルが推奨されている。

Current Branch for Business(CBB)

CBB

主にビジネスユーザー向けで、CBの後に新機能が提供されるモデル。
新機能が市場で安定して動作することが確認されてからの提供となる。

Long Term Servicing Branch(LTSB)

LTSB

主にミッションクリティカルシステム向けで、新機能の提供はされず、セキュリティ更新プログラムや修正プログラムのみが提供されるモデル。

Windows 展開に必要なツールをインストール

Windows 10 をカスタマイズするために必要なツールである Windows ADKをインストールします。2016年2月現在の最新版であるバージョン1511をインストールします。

Windows ADK for Windows 10 バージョン 1511

ADK

最低、下記4つはインストールしましょう。

  • Deployment Tools
  • Windows PE
  • Windows ICD
  • USMT

Insider Preview を展開する場合

Insider Preview では 次のCBで展開されるまでの過程で配布されるビルドを使用することができます。 当然ながら人柱用のビルドなのでこれを配布することはないと思いますが奇特な方は次の方法で ISO を作成することができます。

メジャーバージョンをインストール後、最新ビルド(Insider Preview)にアップデートします。「Install.esd」ファイルが作成されるので、そのファイルから必要なファイルを生成して ISO を作成します。

C:\$Windows.~BT\Sources\Install.esd

install.esd から最新の Install.wim と boot.wim を作成する

作業用フォルダーの作成

[C:\Temp\WTP\ESD]   ESD:展開先フォルダー
[C:\Temp\WTP\tmp]   tmp:一時作業用フォルダー
[C:\RecoveryImage]         esdファイル保存先フォルダー

install.esd含まれる内容を確認

[powershell wraplines=”true”]
Dism /Get-WimInfo /WimFile:C:\RecoveryImage\install.esd
[/powershell]

install.esd の展開

[powershell wraplines=”true”]
Dism /Apply-Image /ImageFile:C:\RecoveryImage\install.esd /Index=1 /ApplyDir:C:\Temp\WTP\ESD
[/powershell]

Boot.wim の作成

[powershell wraplines=”true”]
Dism /Capture-Image /ImageFile:C:\Temp\WTP\ESD\sources\boot.wim /CaptureDir:C:\Temp\WTP\tmp /Name:tmp /Compress:max
Dism /Export-Image /SourceImageFile:C:\RecoveryImage\Install.esd /SourceIndex:2 /DestinationImageFile:C:\Temp\WTP\ESD\sources\boot.wim /Compress:Recovery /Bootable
Dism /Delete-Image /ImageFile:C:\Temp\WTP\ESD\sources\boot.wim /Index:1
Dism /Export-Image /SourceImageFile:C:\RecoveryImage\Install.esd /SourceIndex:3 /DestinationImageFile:C:\Temp\WTP\ESD\sources\boot.wim /Compress:Recovery /Bootable
[/powershell]

Install.wim の作成

[powershell wraplines=”true”]
Dism /Capture-Image /ImageFile:C:\Temp\WTP\ESD\sources\Install.wim /CaptureDir:C:\Temp\WTP\tmp /Name:tmp /Compress:Maximum
Dism /Export-Image /SourceImageFile:C:\RecoveryImage\Install.esd /SourceIndex:4 /DestinationImageFile:C:\Temp\WTP\ESD\sources\install.wim /Compress:recovery
Dism /Delete-Image /ImageFile:C:\Temp\WTP\ESD\sources\install.wim /Index:1
[/powershell]

ISOファイルの作成

展開及びイメージング ツール環境(Deployment and Imaging Tools Environment)を起動します。

[powershell wraplines=”true”]
copype amd64 C:\workdir
[/powershell]

Windows10の中身(C:\Temp\WTP\ESD)を C:\workdir\mediaに上書きします。

[powershell wraplines=”true”]
Makewinpemedia /iso \workdir \win10ent_1XXX_amd64.iso
[/powershell]

これで、ISOファイルが作成できました。

Windows Server 2016 を使用した Windows 10 の展開 Part1

OS展開方法のまとめ

2015年に、新しいクライアントOSである Windows 10 がローンチされました。多くの企業では Windows 10 の評価段階がそろそろ終了し、実装を検討しているのではないでしょうか。そこで、Windows 10 の展開を行う方法を理解することで、適切な展開手法を選択することができるでしょう。OS展開手法として次の3つがあります・

ハイ タッチ インストール

ドライバーやアプリケーションのインストールおよびカスタマイズが行われていない状態でのインストール作業のことを表します。ハイタッチインストールの代表的な手法として、メディアから直接インストールする手法を「フルタッチ」といいます。企業に属さない個人ユーザーのほとんどはこの「フルタッチインストール」でOSを展開(インストール)しているでしょう。このインストール形態の難点は、展開中に多くのユーザー操作が必要ということです。

ライト タッチ インストール

極力ユーザー操作を排除した展開手法になります。ユーザーによる展開の管理と監視が必要ですが、繰り返しのステップやプロセスを極力除外し、展開の効率をアップする手法になります。Microsoft では展開に使用するツールとしてWindows 展開サービス (WDS) や Microsoft Deployment Toolkit (MDT) を提供しています。

ゼロ タッチ インストール

ユーザーの介入なしにインストール全自動で行う手法になります。Microsoft では Microsoft System Center Configuration Manager (SCCM) を提供しており、これを使用することで全自動インストールを実現できます。

Windows Server 2016 を使用した Windows 10 の展開

Windows Server 2016 で提供されている、WDSを使用することで「ライトタッチインストール」を実現することができます。そこで、一般的な展開手順を次に示します。

[table id=12 /]

1.Windows展開サービスのインストールと構成

2.参照コンピューターのインストール

3.参照コンピューターのカスタマイズ(Sysprep)

4.カスタマイズ済み参照コンピューターのキャプチャ(カスタムイメージ)

5.カスタムイメージの展開

WDS

Windows10 の展開時の課題

Windows 7の頃は、マスターとなるイメージを育てるように作成してきました。これは、一旦作成したイメージをベースに新しいイメージを作成していたのです。しかし、Windows8からストアアプリが導入された関係で Sysprep がうまく動作しない現象が起きてきました。その現象は Windows10 でも同様です。様々な検証を行いましたがストアアプリが更新されると Sysprep がうまくいったり、いかなかったりといった現象が起きます。そこで、参照コンピューターを作成する際のポイントとしては、応答ファイルを使用して「administrator」でログインするコンピューターとすることによってストアアプリがインストールされない状態にします。この状態であれば Sysprep は現在のところうまく動作しています。よって、今までのように何度も Sysprep を繰り返してイメージを育てるという方法は難しくなっています。そして、展開時に作成する参照コンピューターのインストールは最初が肝心となります。

*Windows 10をデフォルトでインストールすると「administrator」は無効化された状態となっています。

Sysprepの意味合い

Windowsオペレーティングシステムは、複数のWindowsコンピューターがネットワークに接続した際、重複しない固有のコンピューターとして認識されるための「識別情報」を持っています。この識別情報(SIDなど)が2台のコンピューターで同じものを使用していると、ネットワーク上で競合が発生します。

WDSで使用するキャプチャイメージは、SIDやライセンスデータを含め参照コンピューターと同じなので、展開後に競合が発生しないように、展開前にこれらの情報を消去しておく必要があります。この情報を削除するために利用するのが、「Sysprep(システム準備ツール)」になります。SysprepはWindowsセットアップと連動して実行され、既存のWindows環境をリセットし、新しいコンピューターに環境を展開するたびに情報を再構成できる状態にします。このプロセスを「一般化(Generalize)」と呼び、Sysprepが実行されると不必要な設定や情報がコンピューターから削除され、「OOBE(Out of the Box Experience)」と呼ばれるWindowsセットアップフェーズで再起動されるのです。

Windows展開サービスの構成

Windows展開サービスをインストールし、メニューバーの [操作] より、[サーバーの構成] をクリックして、Windows構成サービスの構成ウィザードを起動します。この際、インストールオプションとして[Active Directoryと統合] もしくは、[スタンドアロンサーバー] を選択します。また、Windows展開サーバーが使用するイメージの保管場所として、システムドライブ以外のNTFSパーティションに、リモートインストールフォルダーのパスを指定します。PXEサーバーの初期設定として、Windows展開サービスのセットアップ中にPXEが反応しないよう、[クライアントコンピューターには反応しない] を選択してウィザードを進めればいいでしょう。

ブートイメージの登録

Windowsの展開に使用するブートイメージを追加する必要があります。今回はオペレーティングシステムとして Windows 10 の 64ビット版をPCにインストールします。そこで、Windows 10のイメージに格納されているブートイメージを使用します。ブートイメージは、展開するオペレーティングシステムの種類に依存しており、64ビット版を展開するにはx64ブートイメージ、32ビット版を展開するにはx32ブートイメージが必要です。ブートイメージはインストールメディアの「\sources\boot.win」です。

キャプチャイメージの作成

参照コンピューターのキャプチャを行うためのブートイメージを作成します。これは、ブートイメージを基に作成します。作成したブートイメージを選択し、右クリック、[キャプチャイメージの作成]より行います。ウィザードの操作が完了したら、[今すぐイメージをWindows展開サーバーに追加する] にチェックをいれて、キャプチャイメージを登録します。

ドライバーの追加

展開コンピューターに必要なドライバーを追加します。ドライバーはすべて「.inf」形式である必要があります。「.exe」形式に格納されたドライバーは使用できないので注意が必要です。ドライバーを追加する際は、Windows展開サービスのドライバーを右クリックし、[ドライバーパッケージの追加]をクリックします。ただし、この段階ですべてのドライバーをインストールする必要ありません。なぜなら、参照コンピューターのカスタマイズ時にインストールすれば、カスタムイメージにはドライバー導入済みとなるからです。

参照コンピューターのインストール

参照コンピューターにオペレーティングシステムをインストールするため、インストールイメージを追加します。インストールイメージは、インストールメディアの「\sources\install.win」です。インストールイメージの登録をするには、メニューバーの操作より、[インストールイメージの追加]をクリックします。イメージの追加ウィザードが起動するので、イメージグループを作成し、イメージファイル(install.wim)を指定します。イメージが登録できたら、展開サーバーを選択し右クリックし、プロパティをクリックし、PXEタブより [PXE応答ポリシー] を [すべて(既知および不明)のクライアントコンピューターに応答する] にチェックして、参照コンピューターのPXEブートに反応するようにします。

そして肝心なのは、応答ファイルを設定することです。WDSのプロパティ画面の「クライアント」タブより、「無人インストールを有効にする」にチェックし、適切なアーキテクチャに応答ファイルを設定します。この応答ファイルでは、「administrator」アカウントを使用してセットアップするよう構成しています。

WDS01

PCを起動し、PXEブートするとイメージの選択画面になるので、ブートイメージを選択すると、Windows展開サービスが起動してWindows 10のインストールが始まります。その際、インストールメディアを使用したインストールと同様に、プロンプト画面よりさまざまな入力(ロケール、キーボードまたは入力方式、キーボードの種類、インストールするパーティションなど)を行う必要があります。

応答ファイル例(install.xml)

[xml wraplines=”true”]

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<unattend xmlns="urn:schemas-microsoft-com:unattend">
<settings pass="oobeSystem">
<component name="Microsoft-Windows-Shell-Setup" processorArchitecture="amd64" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS" xmlns:wcm="http://schemas.microsoft.com/WMIConfig/2002/State" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
<OOBE>
<HideEULAPage>true</HideEULAPage>
<HideLocalAccountScreen>true</HideLocalAccountScreen>
<HideOEMRegistrationScreen>true</HideOEMRegistrationScreen>
<HideOnlineAccountScreens>false</HideOnlineAccountScreens>
<HideWirelessSetupInOOBE>true</HideWirelessSetupInOOBE>
<ProtectYourPC>1</ProtectYourPC>
</OOBE>
<TimeZone>Tokyo Standard Time</TimeZone>
<AutoLogon>
<Password>
<Value>Pa$$w0rd</Value>
<PlainText>true</PlainText>
</Password>
<Enabled>true</Enabled>
<LogonCount>1</LogonCount>
<Username>administrator</Username>
</AutoLogon>
<UserAccounts>
<AdministratorPassword>
<Value>Pa$$w0rd</Value>
<PlainText>true</PlainText>
</AdministratorPassword>
</UserAccounts>
</component>
</settings>
<cpi:offlineImage cpi:source="wim:c:/temp/wtp/esd/sources/install.wim#Windows 10 Enterprise Technical Preview" xmlns:cpi="urn:schemas-microsoft-com:cpi" />
</unattend>

[/xml]

これで、参照コンピューターにオペレーティングシステムのインストールができました。そして、重要なことは、administrator アカウントでログオンできるようになっていることです。これから展開を行うためのマスターとなるオペレーティングシステムのカスタマイズを行っていきます。

Outlook2016のクラウド添付ファイル機能の真実

クラウド添付ファイルとは

実はとある記事を掲載するにあたって検証が必要になりOutlook2016の新機能であるクラウド添付ファイルについて調べました。

共同作業に対応した Outlook 2016 のファイル添付機能

いろいろ調べて自分で検証してみると、どうやら発表されていることと違うことが分かりましたので検証結果を書いておきます。

そもそも、クラウド添付ファイルとはクラウド上(OneDrive.com、OneDrive for Business、SharePoint Team Sites)のファイルを添付ファイルとして選択でき、そのファイルをリンクとして添付するものです。要するに、大きなファイルを実際には添付せずにリンクのみを添付するのでメール容量が小さくて済むものになります。そして、相手にはそのファイルにアクセスするためのアクセス権が自動的に付与されるというものです。

しかしながら、実際にクラウド添付ファイルをメール送信して検証してみると・・・次のようになりました。

[table id=11 /]

結論からいうと、OneDrive for Business、SharePoint Team Sitesのファイルかつ、同じテナントのユーザーであれば自動的にアクセス権が付与されるが、それ以外はアクセス権がないのでアクセス不可となりました。ただし、Liveメール(マイクロソフトアカウント)であればOneDrive for Business、SharePoint Team Sitesにアクセス権が付与されているのですが、添付ファイルのリンクをクリックしても正常にログオンできずに表示できませんでした。

また、OneDiveのファイルもクラウド添付ファイルとして使用できるのですが、これはアクセス権が付与されないので事実上アクセスできません。

ちなみに、同じテナント以外のユーザーがクラウド添付ファイルのメールを受け取ると次のメールが送られてきます。

添付ファイル

要するに、添付ファイルが置いてあるストレージにサインインするか、アカウントを作ってね!ってことですw

ですので、クラウド添付ファイルを使用する場合は同じテナントのユーザーで使用するのが正解です。もし同じテナントのユーザー以外に送る場合は、あらかじめそのユーザーのアクセス権を付与する必要がありますね。そして、OneDrive上のファイルにおいてはクラウド添付ファイルは事実上アクセス不可となります。

2016年1月の時点での検証結果ですので、これがしばらくすると動作が変わる可能性も否定できませんので、現時点での動作と理解するのが正解かな?クラウドなのでいつの間にか動作が変わっているかもw

複数のiPhoneを持っている時の設定

奥さん宛の電話が私の携帯にかかってきた?

現在、自分が管理しているiPhoneが3台あります。

ある時、奥さん宛の電話が私の携帯にかかってきました。これはなんでだろう?ということで、調べてみました。

どうやら、同じAppleアカウントで管理している場合、デフォルトでは転送される設定になっているようです。これはかなりのレピテーションリスクですw

ということで、端末単位で電話やメールが使用されるように設定を変更しましたので、備忘録として書いておきます。

設定>電話>ほかのデバイスでの通話で「ほかのデバイスでの通話を許可」をOFF

設定>メッセージ>送受信で自分の電話番号のみにチェック

設定>FaceTimeで自分の電話番号のみにチェック

これをやっておかないと、次のようなことが起こります(自分が体験した実話)。

・奥さんにかかってきた電話が、奥さんが出ないことで私の携帯に転送された

・奥さんに来たSMSが自分の携帯にもきた

・私の携帯に来たFaceTimeを拒否したら、もう一台の携帯に転送された

ということで、端末単体で完結するように設定しましょうw

OneDriveの容量を無料のまま15Gで使い続けるには

Microsoft OneDrive を15Gで使い続けるには

OneDrive を使用している方はご存知だと思いますが、無料で15G使えたストレージ容量が5Gに縮小される発表があり物議を醸し出していましたが、どうやら申し込みをすることで使い続けることができるようです。

その話題が、こちらのブログに書いてありましたので備忘録として書いておきます。

https://preview.onedrive.com/bonus/

上記URLからアクセスして、申し込みをすると継続して今までと同じストレージ領域を使い続けることができます。実際にやってみたところ、1クリックでできますので是非やっておきましょう。ちなみに、5GBのカメラロールストレージの特典を利用している場合はそれも継続して利用する事が可能となっており、無料ユーザーでも30GBをそのまま利用可能になります。

ということで、OneDive を便利に使いましょう!

マイクロソフトマウスの使い勝手を語ってみる(独断と偏見)

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独断と偏見によるマウス評価

最近、マウスの数が増えてきてどれが使いやすいのかを独断と偏見によって評価したいと思います。

ノートPCにはマウスが必要と私は考えており、今までは wifi のものを使用していましたがネックは wifi を使用する際に必要なトングルになります。しかし、Bluetoothならばほとんどの場合ノートPCに内蔵されているのでトングルは必要ないので便利です。そこで最近はBluetoothのマウスも物色するようになりました。あと、ほとんどがマイクソフトマウスになります。すべてではありませんがレビューしてみます。

Designer Bluetooth Mouse

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マイクロソフト ワイヤレス Bluetooth マウス 高精細読み取りセンサー Designer Bluetooth Mouse (ブルートラック) 7N5-00007

このマウスは Bluetooth 接続のもので、最近のお気に入りです。特徴としてはマウスの厚みが程よいバランスで薄くなっています。ですので持ち運びにおいて胸ポケットに入れてもギリギリ大丈夫な感じ。そして、シンプルでかっこいい。反応も良くていい感じです。値段もこなれており、Bruetooth マウスではお勧めになります。ただし、戻るボタンがないのが残念ですが、デザインを考えるとしょうがないのかな。自分の環境では Windows7 では相性が良くなかったです。具体的には、起動時にうまくペアリングしてくれない・・・ということがありました。結局 Windows10 のマシンで使用しています。

相場:2,000 円台前半

Sculpt Comfort Mouse

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マイクロソフト [人間工学] ワイヤレス Bluetooth マウス 高精細読み取りセンサー Sculpt Comfort Mouse (ブルートラック) H3S-00007

メインのデスクトップマシンで使用しています。このマウスの特徴としては、左側にWindows ボタンが付いていることです。このボタンを押すとスタートメニューが開きます。また、このボタンを上から下になぞると戻るボタンと同じ動きをします。クリックも小気味よい感じで現在のお勧めの一つになります。ある程度の大きさがあり、持ち運びにはちょっと不向きな感じがしますが、その代りよく手にフィットします。このマウスは Bluetooth と Wifi があり両方持っています。

相場:3,000 円台前半

Arc Touch Bluetooth Mouse

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マイクロソフト ワイヤレス Bluetooth マウス Arc Touch Bluetooth Mouse 7MP-00008

これは言わずと知れた Arc Touch Mouse の Bluetooth 版になります。このマウスの特徴は、持ち運び時はフラットな状態にしておくことでかさばらず、ノートPCのケースにスマートに入れられるでしょう。また、使用時は折り曲げることで電源がONになり、手にフィットする構造になっています。ただし、マウスのホイールは回すのではなく、なぞる感じになっています。これが、気に入らないとこのマウスは使いずらいものになるかもしれません。今までもこれからもノートPCのマウスとして活躍してもらいます。ただし、マウスとしてはちょっと高価な部類になるので、購入をためらう方もいるでしょう。私はこの製品が出たときにすぐに購入しました。その当時は7,000円台前半でしたが安くなったものです。このマウスは Bluetooth と Wifi があり両方持っています。

相場:4,000 円台前半

Wedge Touch Mouse

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マイクロソフト ブルートラック ブルートゥース マウス Wedge Touch Mouse 3LR-00008

まだ Bluetooth のマウスがあまりなかった時代に登場したマウスです。とにかく小さいのが特徴です。しかし、この小ささゆえの難点が、手にフィットしないということです。よって、普段使いではなく鞄の中に忍ばせておいて必要な時に取り出して使用する用途で使用しています。要するに、モバイルデバイス専用マウスとしての扱いになります。ちょっとしたプレミアム感を醸し出す製品で、持ち運びは楽ですね。

相場:3,000 円台前半

Sculpt Mobile Mouse

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マイクロソフト ワイヤレス マウス コンパクトサイズ 高精細読み取りセンサー Sculpt Mobile Mouse ブルー ブラック 43U-00016

お気に入りのマウスの一つです。このマウスはwifiなんですが、小ぶりであるにもかかわらず、厚みがあることにより手によくフィットして使いやすいです。また、クリック感もありとてもいい感じのマウスになります。ただし、厚みがあるので持ち運ぶときに胸ポケットにいれるのは難しいです。また、パンツのポケットに入れると結構目立ちますw。ただし、コストパフォーマンスはいいので、迷ったらとりあえず候補に入れられる製品でしょう。

相場:1,000 円台後半

Touch Mouse

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マイクロソフト ブルートラック ワイヤレス マウス Touch Mouse 3KJ-00033

このマウスは、タッチ操作によるジェスチャーをマウスで実現できるのが特徴になります。Windows8 が出た当時にこのマウスを購入しました。私が使用しているデスクトップのディスプレイはタッチに対応していないのでなんちゃってタッチをしてみたかったんですよね~。さて、この操作感ですが正直なれませんでした。実はクリックが左右独立していないのでなじめなかったのです。マック使いのひとは違和感なく使用できるのではないでしょうか。マウスでジェスチャー操作を多用したい場合に使用する製品ですね。

相場:3,000 円台前半

 

Azure の Windows Server 2016 にログオンできない時の対処

Windows

Windows Server 2016 TP4

Windows Server 2016 TP4 が提供されました。このTP4ですが、今まではオプション扱いだったGUIがデフォルトでインストールされるようになりました。また、日本語版もでたことですのでそろそろ試してみてもいいかもしれませんね。そこで、手っ取り早く試す方法として Azure を使用することができます。その代り、英語版ですけどw

さて、実際に Azure 上でイメージも提供されているので作ってみました。ウイザードに従って進めれば簡単にインストールすることができます。しかし、ここではまってしまいました。ログオンできないのです。自分がパスワードを間違って設定してしまったと思い、再度インストールしてみましたが、先ほどと同じ・・・

はい、そんな時はユーザー名の入力前に、【.\】(ドットエンマーク)をつけましょう。

意外とこんなところではまる人もいるのではと思い、備忘録として書いておきます。

それでは、Windows Server 2016 TP4 を思う存分検証して楽しんでください。