Hyper-V」タグアーカイブ

SC2012 VMM SP1 での ベアメタル展開(HP ML110 G7 編)

System Center 2012 Virtual Machine Manager SP1 でのベアメタル展開をしましたので記述しておきます。VMM では環境構築後にノードのスケールアウトを行う際の自動化ができます。そのテクノロジとしてベアメタル展開が用意されています。

Bear Metal Install with SCVMM 2012 SP1

その概要は次の通り。

bear-Metal

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Windows Server 2012 Hyper-V のベスト・プラクティス~その2

海外のブログに
Windows Server 2012 Hyper-V Best Practices (In Easy Checklist Form)
がありましたので、これを参考にまとめてみました。

下記に書かれていることは基本的に、紹介したブログに書かれていることですが、完全な翻訳ではありませんので私の主観も混じっています。是非、本家のブログも参考にしてください。

Windows Server 2012 Hyper-V のベスト・プラクティス~その1

物理NIC編

  • NICの最新のファームウェアは常に最新の状態に維持する
  • NICの最新ドライバがホストに適用されていることを確認する。最新のドライバを使用することで、既知の問題の解決につながり、パフォーマンスの向上につながる。
  • VMQを有効化するには外部仮想スイッチにVMQ対応NICをバインドします。
  • TCP Chimney オフロード は Windows Server 2012 の NIC チーミング ではサポートされていません。

TCP Chimney オフロード のステータス表示
netsh int tcp show global

TCP Chimney オフロードの拒否設定
netsh int tcp set global chimney=disabled

  • CSV(ノード間通信)、iSCSI、ライブマイグレーションネットワークにおいては、ジャンボフレームの設定(9000もしくは9014MTU)を行う。これにより、CPU負荷を削減しながら、スループット向上が見込まれます。この際の注意点は以下のとおり。
    ・エンドツーエンドで構成が行われなければならない(NIC、SAN、スイッチがすべてジャンボフレームをサポートしている必要がある)
    ・2ノードクラスターでクロスケーブルを使用するときは、ジャンボフレームが使用出来る。
    ・ジャンボフレームが適切に設定されているかどうかを確認するには次のコマンドを実行します。

ping <IPアドレス> –f –L 8000

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Windows Server 2012 Hyper-V のベスト・プラクティス~その1

海外のブログに
Windows Server 2012 Hyper-V Best Practices (In Easy Checklist Form)
がありましたので、これを参考にまとめてみました。

下記に書かれていることは基本的に、紹介したブログに書かれていることですが、完全な翻訳ではありませんので私の主観も混じっています。是非、本家のブログも参考にしてください。

Hyper-V ホスト編

  • 可能であれば、Server Core を使用する。理由としては、OSのオーバヘッドを減らし、攻撃を受ける可能性を少なくする、そしてフルインストールより少ないアップデートにより再起動を最小限に留めるなどがある。
  • 適用可能な更新プログラムを適用する。次のサイトが参考になる。

· Update List for Windows Server 2012 Hyper-V: http://social.technet.microsoft.com/wiki/contents/articles/15576.hyper-v-update-list-for-windows-server-2012.aspx

· List of Failover Cluster Hotfixes: http://social.technet.microsoft.com/wiki/contents/articles/15577.list-of-failover-cluster-hotfixes-for-windows-server-2012.aspx

  • ホストは既知の問題やサポートに対応するために、最新のBIOSするだけではなく、その他のハードウェア(NICやHBAなど)のファームウェアなども最新にする
  • Hyper-V ホストは、可能な限りドメインに参加させる。そうすることで、ID管理やセキュリティ、監査などの一元管理ができる。
  • RDP のプリンタマッピングにより、ホストが不安定になることがあるのでホスト上で無効化する。最適な方法としては、任意のOU に Hyper-V ホストをいれこみ、GPOで制御する。

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VMM からの Hyper-V Cluster 構成

今回は VMM から Hyper-V Cluster 構成を行ってみました。

そもそも、System Center 2012 VMM よりこの機能はありました。そうです、ありましたが実は日本語環境では動かなかったのです!

なんとKBも出ています。なんともまあ、大人の事情でできるとは言っていませんでした。あくまでも機能がありますと(笑)

“Install cluster” job fails with Error 25310 when using the Japanese version of System Center 2012 Virtual Machine Manager
http://support.microsoft.com/kb/2685730/ja?wa=wsignin1.0

しかし、SC2012SP1 では問題なく動くということを聞きましたのでテストしてみました。

VMM コンソールより [ファブリック] を選択し、ラベルの作成から [Hyper-V] クラスターを選択します。

WS000000

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VMM 導入後は Hyper-V や Cluster から仮想マシンの設定をしない

はい、意外と知らない方が多いので備忘録として載せておきます。

まずはKBが出ていたのでこちらをご覧ください。

System Center Virtual Machine Manager 2008 R2 または System Center 2012 Virtual Machine Manager で管理しているフェールオーバー クラスター、ホスト、仮想マシンの設定や構成を、フェールオーバー クラスター マネージャーや Hyper-V マネージャーから変更すると、データの不整合が発生する場合がある
http://support.microsoft.com/kb/2810814

要するに、VMM 以外のコンソールを使用して仮想マシンの設定変更を行うと、VMM データベースにその変更内容が更新されずに不整合が起こることがあります。

それを修復するには、いったん Hyper-V や Cluster をアンインストールして再参加させる必要があります。

よって、仮想マシンの設定変更は必ず、VMM コンソールから行うようにしましょう!

セミナー内容の修正

10月23日に「VMwareエンジニアのためのHyper-V入門」の講師をさせていただきました。

そこでお話しました、P2Vの内容に関して間違いがありましたので、修正させてください。

VMMを仮想マシンに導入するとP2Vが出来ないとお話しましたが、これは間違いでした。実はテスト環境で行なっていたのですが、ホストを登録したと思っていましたが実は登録できていませんでした。

これが原因で、Hyper-VホストがなくP2Vに失敗していました。

本日こちらのセミナーに参加された方には申し訳ありませんが、仮想マシンに導入してもP2Vは問題なくできます。

次回は11月9日に開催致します。

申し込みはマイクロソフトのパートナーサイトからできます。

https://partner.microsoft.com/Japan/Partner

Cent OS 5.8 に IS 3.4をインストールする

どうやら、正式にCent OS 5.8 に Hyper-V の Linux Integration Services Version 3.4 for Hyper-V  が対応したようです。

以前、Asterisk NOW のインストールを行いました。その時は、Linux Integration Services Version 2.1を無理やり入れて何とかしましたが、正式対応はいいですね。

実は、仮想化ホストを Windows Server 2008 R2 から Windows Server 2012 に移行して、Asterisk をエクスポート&インポートで対応したのですが、うまく動いてくれませんでした。しようがないので、再インストールを行い、最新の IS をインストールしてみました。しかし、なんだかちょっとはまりましたので、備忘録として載せておきます。

まずは、Hyper-V の設定から

WS000000

ポイントはインストール時は統合サービスが導入されていないので、レガシーネットワークしか使えないことですね。

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Hyper-V(W2008R2)にWindows8を導入する

Windows Server 2008 R2 の Hyper-V に Windows 8 や Windows Server 2012 を導入するためには適用するべき更新プログラムがあるようです。

An update that enables Windows 8 or Windows Server 2012 to be hosted in a Hyper-V virtual machine on Windows Server 2008 R2

最近 Windows Server 2012 上のHyper-Vに導入するのが当たり前になっていたので、この情報は知らなかった・・・

ということで、備忘録でした。

追記:

どうやら情報が消えたらしいです。変わりの情報は以下の通り。

You cannot run a Windows 8-based or Windows Server 2012-based virtual machine in Windows Server 2008 or in Windows Server 2008 R2
http://support.microsoft.com/kb/2744129

 

Sandy Bridge と Hyper-V

そろそろ、第二世代Coreプロセッサーである Sandy Bridge を搭載した PC/Server を使い始めた方も多いと思います。

私はまだまだ余裕はなく、年末あたりに入手したいな~なんて思っている次第です。

さて、本題ですがこのCPUを搭載したPCで「Windows Server 2008 R2」ホストの仮想マシンが起動しないようです。

次のようなエラーメッセージが表示されます。

選択した仮想マシンの起動中にエラーが発生しました。
<仮想マシン名> を初期化できませんでした。

<仮想マシン名> を初期化できませんでした (仮想マシン ID <仮想マシン GUID>)

またイベントログには、[アプリケーションとサービス ログ] の [Hyper-V-Worker] ノードにイベント 3040 が記録され、次のようなエラー メッセージが記録されます。

<仮想マシン名> パーティションのプロパティを設定または変更できませんでした

この原因は Sandy Bridge に搭載された拡張命令である、「AVX」が原因です。

AVXはSIMD演算命令であるMMX/SSEの延長線上にあるテクノロジーということです。

現在の Windows Server 2008 R2 ではこの「AVX」をサポートしていないのが根本的な問題とのことでした。

Windows Server 2008 R2 が搭載され、AVX 機能をサポートする CPU が搭載されているコンピューター上で仮想マシンを起動できない

こちらに対処方法が載っていました。

ちなみに、Windows Server 2008 R2 SP1 では「AVX」はサポートされています。

ということで、最新のOSを使用していれば特に問題ないと思われますが、企業などでSP1を当てない状態での運用をされている方は要注意ですね。