実は配信作業でトラブルがあって、それを解消するまでに3日もかかってしまいました。まあ、それのおかげでApp-Vの仕組みが分かってきたのでよしとしましょう。
ではどのようなトラブルだったのか?
クライアントとの通信はできていて、アイコンは表示されています。しかし、アプリのダウンロードがうまくいかないという現象です。更にデフォルトアプリに関してはうまくダウンロードができるのです。
このエラーに関しては、KBが見つかりました
Error message when the SoftGrid Client tries to start an application: “Error code: xxxxxx-xxxxxx0A-20000194”
http://support.microsoft.com/kb/930614/en-us
結論から申しますと、デフォルトのcontentフォルダがそのまま使用されていたのが原因でした。インストールの際に変更したと思っていたのですが、何度も繰り返しインストールを行っていたこともあり変更されていなかったのです。判ってみたら簡単なことで、osdファイルはHTTP経由でのダウンロードで、これはIISでの設定になります。しかし、sftファイルはrtsp経由でApp-Vサーバー側の設定なのです。
contentフォルダに関してはApp-Vコンソールからの変更はできません。
では、どこで変更するのか?
OSが64ビット版の場合、HKLMSoftwareWow6432NodeMicrosoftSoftGrid4.5ServerのSOFTGRID_CONTENT_DIRを変更します。
これでcontentフォルダが変更になります。サービスを再起動することによって反映されます。
では、アプリケーションの登録です。
通常はsprjファイルを使用してアプリケーションを登録します。パッケージから登録する方法もありますが、そうすると、各種設定を手作業で登録することになり面倒ですのでね。今回はOfficeを登録します。
この際の注意点としては、contentフォルダに対してシーケンス処理を行ったファイルを全てコピーしなくてはいけないということです。更に、osdファイル設定を行う際に[展開]タブでパスを記載しましたが、そのパス構成に合わせたフォルダ構成にしないといけません。ですので今回はoff2k7-vというフォルダをcontentフォルダ配下に作成して、シーケンスしたファイルを全てコピーしました。
そうすると、オフィスアプリが登録されます。同時にパッケージも登録されます。
登録されたアプリに対してそれぞれ設定をしますが、まあ、デフォルトのままでもいいでしょう。全ての設定が完了したらクライアントを起動して確認です。
これが苦心の作。Office 2003がMED-V、Office 2007がApp-Vでの動作になります。