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WinPE 3.0 ( Windows AIK for Windows 7 )を試す(70-680試験対策)~その1

イメージ展開を行う際に必要なツールとしてWinPE 3.0 ( Windows AIK for Windows 7 )があります。このツールはWindows7についているわけではなく、マイクロソフトのHPよりダウンロードしてインストールする必要があります。

WinPE 3.0 ( Windows AIK for Windows 7 )

このWindows AIKにはイメージ展開に必要な様々なツールが入っています。そのほかにはシステムイメージマネージャなるものも入っています。これは無人インストールを行う際に必要な応答ファイルを作成するためのツールになります。

まず、Windows PEを作成するためにはどのように行うか?起動するだけのWindows PEの作成は簡単です。

たとえばこんな感じでコマンドをたたけばOK

copype x86 d:WinPE
copy winpe.wim d:winpeisosourcesboot.wim
oscdimg -n -bd:winpeetfsboot.com d:winpeiso d:winpewinpe.iso 

 

そうそう、WinPEのwinpe.wimは中身が以前のバージョンと変わっていますね。今までのwinpe.wimにはwinpeとwinreの2つのイメージが入っていました。試しにwinpeのインデックス情報を確認してみます。

d:WinPE>imagex /info winpe.wim

ImageX Tool for Windows
Copyright (C) Microsoft Corp. All rights reserved.
Version: 6.1.7600.16385

WIM Information:
----------------
Path:        d:WinPEwinpe.wim
GUID:        {866b507d-6eda-499e-bdd0-216b6d48ffaa}
Image Count: 1
Compression: LZX
Part Number: 1/1
Boot Index:  1
Attributes:  0x8
             Relative path junction


Available Image Choices:
------------------------
<WIM>
  <TOTALBYTES>134206815</TOTALBYTES>
  <IMAGE INDEX="1">
    <DIRCOUNT>2067</DIRCOUNT>
    <FILECOUNT>9179</FILECOUNT>
    <TOTALBYTES>793987090</TOTALBYTES>
    <HARDLINKBYTES>267859151</HARDLINKBYTES>
    <CREATIONTIME>
      <HIGHPART>0x01CA0634</HIGHPART>
      <LOWPART>0xC922A407</LOWPART>
    </CREATIONTIME>
    <LASTMODIFICATIONTIME>
      <HIGHPART>0x01CA0634</HIGHPART>
      <LOWPART>0xCA2B3824</LOWPART>
    </LASTMODIFICATIONTIME>
    <WINDOWS>
      <ARCH>0</ARCH>
      <PRODUCTNAME>Microsoft® Windows® Operating System</PRODUCTNAME>
      <EDITIONID>WindowsPE</EDITIONID>
      <INSTALLATIONTYPE>WindowsPE</INSTALLATIONTYPE>
      <PRODUCTTYPE>WinNT</PRODUCTTYPE>
      <PRODUCTSUITE></PRODUCTSUITE>
      <LANGUAGES>
        <LANGUAGE>ja-JP</LANGUAGE>
        <DEFAULT>ja-JP</DEFAULT>
      </LANGUAGES>
      <VERSION>
        <MAJOR>6</MAJOR>
        <MINOR>1</MINOR>
        <BUILD>7600</BUILD>
        <SPBUILD>16385</SPBUILD>
        <SPLEVEL>0</SPLEVEL>
      </VERSION>
      <SYSTEMROOT>WINDOWS</SYSTEMROOT>
    </WINDOWS>
    <NAME>Microsoft Windows Vista PE (x86)</NAME>
    <DESCRIPTION>Microsoft Windows Vista PE (x86)</DESCRIPTION>
  </IMAGE>
</WIM>

 

これをみると1つのイメージ(WinPE)のみになっています。どうやらWindows7ではインストールをすると初めからWindowsRE環境がインストール済みなのでVistaの時のようにわざわざ作る必要性がないからかな~と思ってヘルプを眺めていたらどうやらWindowsRE環境はパッケージとして追加するようになったみたい(パッケージ名:WinPE-SRT)

*余談ですがImageXのバグが治っていることを確認しました。実は以前のImageXは2バイト文字に対応していなかったんですがこのバージョンではちゃんと表示できました。

このままWindows PE環境を使用するのも何なのでカスタマイズしてみたいと思います。

WinPE 3.0ではDISMコマンドが新たに追加されています。このコマンドはWindows Vista で使用されていたパッケージ マネージャー (pkgmgr.exe)、PEimg、および Intlcfg ツールに代わるものになります。

参考:新しい DISM ツールを使用して Windows イメージを準備およびサービスする

まずは展開してカスタマイズ用のboot.wimをコピーして作成します

copype x86 d:WinPE
d:
cd winpe
copy winpe.wim boot.wim

 

次にwimファイルをマウントしてみます

d:WinPE>dism /mount-wim /wimfile:boot.wim /index:1 /mountdir:mount

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 6.1.7600.16385

イメージをマウントしています
[==========================100.0%==========================]
操作は正常に完了しました。

 

ではパッケージを追加してみます(ヘルプ参照:Windows 7 用 Windows プレインストール環境(Windows PE)ユーザーズガイド)

今回はWindows Script Host (WSH) のサポートをすることによりWSH スクリプト オブジェクトを使用したバッチ ファイル処理を可能にします

d:WinPE>dism /image:mount /Add-Package /PackagePath:"c:Program FilesWindows AIK
ToolsPEToolsx86WinPE_FPswinpe-scripting.cab"

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 6.1.7600.16385

イメージのバージョン: 6.1.7600.16385

1 / 1 を処理しています - パッケージ WinPE-Scripting-Package~31bf3856ad364e35~x86
~~6.1.7600.16385 を追加しています
[==========================100.0%==========================]
操作は正常に完了しました。

 

後は、あまり使わないかもしれませんがドライバーを追加したい場合は次のコマンドを使用します。オプションとしては/Add-Driverを使用し、/Driver:でパスを指定します。この際にパスに複数のドライバを入れておく場合は更に/recurseオプションを指定します。

d:WinPE>dism /image:mount /Add-Driver /Driver:Driver /recurse

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 6.1.7600.16385

イメージのバージョン: 6.1.7600.16385

インストールするドライバー パッケージを検索しています...
インストールする 1 個のドライバー パッケージが見つかりました。
1 / 1 をインストールしています - d:WinPEDriverAx88178.inf: ドライバー パッケ
ージは正常にインストールされました。
操作は正常に完了しました。

 

ちなみにこの場合のドライバが保存されている実際のパスはD:WinPEDriverです

せっかくなのでIMEを追加してみます。メモ帳はWindows PEでも使用できるのですがIMEが入っていないので日本語入力できないんですよね~

これもヘルプに記載されているスクリプトを新しいファイルに貼り付け、WinPEIMEJP.txt という名前を付けて保存する必要があるそうです。今回はD:WinPEWindowsに保存しました。そしてファイル名を変更(WinPEIMEJP.txt→WinPEIMEJP.cmd)

*注意点として
set WinPEWinDir=<Path to Windows Directory of your WinPE image (for example, C:winpe_x86Windows)>
が先頭にありますのでパスを指定します。私はD:winpemountWindowsにしました。またコピー&ペーストすると改行がおかしいので直す必要があります。

*ちなみに64bit の OS 上で 32bit版 WinPE を作成し IME を追加する場合には バッチファイル内の「%IMEBinSrc%System32」を「%IMEBinSrc%SysWOW64」に全て置換する必要があります

そしてパッケージを追加

d:WinPE>dism /image:mount /Add-Package /PackagePath:"c:Program FilesWindows AIK
ToolsPEToolsx86WinPE_FPswinpe-fontsupport-ja-jp.cab"
展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 6.1.7600.16385

イメージのバージョン: 6.1.7600.16385

1 / 1 を処理しています - パッケージ WinPE-FontSupport-JA-JP-Package~31bf3856ad36
4e35~x86~~6.1.7600.16385 を追加しています
[==========================100.0%==========================]
操作は正常に完了しました。

 

更に言語を設定

d:WinPE>dism /image:mount /Set-UILang:ja-jp

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 6.1.7600.16385

イメージのバージョン: 6.1.7600.16385

UI 言語が次に設定されました: ja-jp
操作は正常に完了しました。

 

そして先ほどファイル名を変更したスクリプトを実行します

最後に変更を保存してマウント解除します

d:WinPE>dism /Unmount-Wim /MountDir:mount /commit

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 6.1.7600.16385

イメージ ファイル : d:WinPEboot.wim
イメージ インデックス : 1
イメージを保存しています
[==========================100.0%==========================]
イメージのマウントを解除しています
[==========================100.0%==========================]

 

ここまで来たら出来上がったboot.wimをd:winpeisosourcesフォルダにコピーしてISOファイルを作成します。

copy boot.wim d:winpeisosourcesboot.wim
oscdimg -n -bd:winpeetfsboot.com d:winpeiso d:winpewinpe.iso

 

これで出来上がり~~

起動してみるとIMEが出ませんが、Notepadを起動するとIMEが出てきて日本語入力が可能です

WinPE-IME

資格情報マネージャーについて(70-680試験対策)

Windows7には資格情報マネージャーというものがあります。

Windows XPやWindows Vistaでは、「ユーザー名およびパスワードの保存」というツールがありましたが、その機能アップ版になります。

WS000008

この資格情報マネージャーを使用することにより、特定のサーバーにログオンするユーザーとパスワードを保存しておくことができ、再度接続する際にはユーザー認証が自動的に行わなわれる。もしくは、ポップアップによりあらかじめユーザーとパスワードが入力された状態になります。

ちなみにこの資格情報マネージャーに保存される情報としては、「Windows資格情報」「証明書に基づいた資格情報」「汎用資格情報」の3つがあります。

簡単に説明すると、Windows資格情報はファイル共有(ワークグループなど)、証明書に基づいた資格情報はその名の通り証明書を使用する認証で主にスマートカードなど、そして汎用資格情報は、Webサービスがおもになります。そうそう、Windows Live ID なども汎用になるようです。

この資格情報マネージャーでは資格情報コンテナーのバックアップおよび復元がサポートされています。よって、マシンのリプレイスなどの際には、バックアップを取っておき、新しいマシンで復元を行えば、以前と同様に認証が行えることになります。

ちなみにコマンドプロンプトで

runas /savecred /user:administrator regedit

と入力すると、最初はパスワードを要求されますが、そのパスワードは資格情報マネージャーに登録され、次回からはパスワードを聞かれることはありません。

WS000009

もし、この状況がいやならば認証情報を資格情報コンテナから削除すればいいですね。

信頼性モニタはどこ?(70-680試験対策)

70-680 Windows 7, Configuring

の日本語試験が先月より開始されました。ということで今はいろいろWindows7の細かい機能などを検証しています。そこで戸惑ったことがありましたのでとりあえず書いておきます。ちなみに昨日受験してとりあえず受かりましたがいろいろと疑問が残っていますので引き続き検証をしていこうかな?

まず、信頼性モニタですがこのツールはVistaより搭載されたツールで、システムの安定性を定常的に監視してくれるもので、いつアプリケーションがインストールされたなどの情報が判り、トラブルシューティングを行う際に非常に便利に活用できるものになります

さてWindows7でその信頼性モニタを確認してみると・・・・ない

あれれ、どこに行ったんだ。今まではパフォーマンスモニタのモニタツールの中にあったのに

検索をしてみると「信頼性の履歴の表示」が見つかったので開いてみると

WS000007

あった~~~

どうやら信頼性モニタはアクションセンターの中に入ってきたようです。これはWindows Server 2008 R2でも同様です。

ただし以前とは見え方は若干変わりました。たとえば以前はシステム安定性レポートがグラフの下に表示されていました。そしてカテゴリが分かれていて「ソフトウェアのインストールまたはアンインストール」や「アプリケーションエラー」などがあったのですが、新しい信頼性モニタは発生元配下に情報イベントなどがすべて表示され、概要を見ることによって何が行われたのか判断するようになりました。これに関しては以前のほうが良かったような気がするのは私だけでしょうか?

ちなみに信頼性モニタを表示させるには検索から行うか、もしくはコントロールパネルの アクションセンター>メンテナンス>信頼性履歴の表示 より見ることができます。

気付かなかったな~

Windows 7 USB/DVD Download Tool(WUDT)を試す

Windows 7 USB/DVD Download Tool(WUDT)とは、NetbookなどDVDドライブがついていない端末において、USBを使用してインストールをする目的で作られたツールになります。

要するに、手持ちのWindows7 ISO イメージをUSBに入れることによって、同OSをインストールするためのブータブルUSBメモリを作成します。Windows 7インストールDVDも作成可能です(USBメモリや外付けDVDドライブからのブートにはBIOS設定の変更が必要)。

ここで注意が必要なのはISOイメージが必要だということ

DVDしかないときは、それをISOに変換するツールがないとだめですね

そしてUSBは最低4Gバイトの容量が必要なこと

この条件を満たせば、USBへのWindows7インストールイメージが作成できます

Windows 7 USB/DVD Download Tool

12/9にGPLv2に沿った形で再公開しました。更に今回は日本語版もありますね!ただし、このソフトを利用するには.NET Framework 2.0が必要なほか、環境によっては「Image Mastering API v2.0 (IMAPIv2.0) の更新プログラム」を適用する必要があります。

http://wudt.codeplex.com/releases/view/37074

インストール後、WUDTを起動しISOファイルを指定します

WS000002

メディアタイプをUSBとしてクリック

WS000003

ここで使用するUSBを選択してBegin copyingをクリック

WS000004

フォーマットが始まり、その後USBにイメージがコピーされます

WS000005

終わるとこんな画面になります

WS000006

そして完了したUSBをのぞいてみます。Windows7のメディアは複数エディションがインストールできる統一メディアになっているので、これを複数エディションがインストールできるようにカスタマイズしてみます。

このエディションはあるファイルに書き込まれています。

sourcesフォルダにあるei.cfgをみてみると

[EditionID]
Ultimate
[Channel]
Retail
[VL]
0

このように記述されていました。

このファイルを削除します。そうすると各エディションが選べるようになります。

*ただし、EnterpriseはVL用なのでこのファイルを消してもエディションは選べません。よってコンシューマー用に限ります。

Bitlocker To Goを試す

さて、Windows7(Windows Server 2008 R2)から新しく搭載されたBitlocker To Goを試しました。

そもそも、Bitlocker To Goとは何か?

BitLocker To Goは、Windows 7やWindows Server 2008 R2で新たに採用された、USBメモリなどリムーバブルディスクを暗号化する機能になります。BitLocker To Goを使えば、USBメモリの内容を自動的に暗号化することができるんですね。

今までは各メーカーごとに専用のアプリが用意されていてそれを使用していましたが、これからはメーカー関係なく使用できるということですね。

ということでUSBメモリを暗号化してみます。

コントロールパネルより「BitLockerドライブ暗号化」を選択します。

後はUSBメモリに対して、BitLockerを有効にするをクリックしてウィザードに従って設定をするだけ

WS000000

まずはパスワードの設定

WS000001

回復キーをとりあえずファイルに保存します

WS000002

保存場所の指定

WS000003

そして暗号化の開始です

WS000004

2GのUSBですが結構時間がかかりました。10分以上はかかったな

WS000005

終了です

WS000006

終了するとBitLockerの設定を行うことができます

WS000007

私は自動的にロックを解除する設定にしました。これで暗号化を意識せずに使用できます。

ちなみにVistaやXPでは[BitLocker To Go Reader]がUSBに入っているのでそれを起動してパスワードを入力すれば、読み取り専用として使用することができます。

USB暗号化の目的は、やはりUSBメモリの紛失時にデータが漏れることですので、通常使用時は自動的に解除でもいいのかな~なんて思っています。これなら使い勝手も今までと何ら変わりありませんしね。

Windows7のショートカットキー

Windows7を使い始めました

使っていくとこのOSの癖などがだんだんとわかってきます。が、そもそも私はデスクトップのカスタマイズなどはほとんど行わないで使っています。本当は自分なりにカスタマイズして使っていけば便利なんでしょうけどね

そこで使っていてちょっと困ったことがあります。それはタスクバーに全タスク最小化のアイコンがなくなっていることです。ここ最近タスクバーの使いやすさには感心しているのですが一旦全タスク最小化したいな~なんて思うことがあります。が、そのアイコンがないので(本当はあるんでしょうが・・・)どうすれば最小化できるのか調べてみました。

Windows7で使用できるショートカットキー(すべてではありませんが)

Win + ← 左にドッキング(ウィンドウを画面左半分に表示する)
Win + → 右にドッキング(ウィンドウを画面右半分に表示する)
Win + ↑ 最大化
Win + ↓ 元に戻す/最小化
Win + Shift + ↑ 上下にドッキング
Win + Home アクティブ以外を最小化/元に戻す
Win + Space Peek(透明化)
Win + Shift + ← 左のモニタに移動
Win + Shift + → 右のモニタに移動
Win + G ガジェット最前列
Win + D デスクトップ On/Off
Win + P ディスプレイの切り替え
Win + X モビリティセンター
Win + [+]/[-] ズームイン・アウト
Win + T タスクバーにフォーカス
Win + TAB フリップ3D

 

特に今回必要なのは「Win + D」ですね

また、自宅では24インチの画面を使用しているので「Win + 矢印」は結構使うかも

いや~、このようなショートカットキーを使いこなすと便利ですね。

お掃除好きなあなたへ・・・便利なツールが付いてきました

サービスパックつながりでのお知らせです。

Windows Server 2008 SP2がでましたね。このSP2は特に新機能が追加されたということはなく個々の修正が行われています。

(1)Hyper-V RTM版の搭載
(2)ターミナルサーバーのライセンスキー下位互換のサポート
(3)電源管理機能の強化
(4)WebDAV リダイレクタの認証オプションの改善
(5)Windows Search 4.0の搭載とグループポリシーの拡張

そしてこのほかに

Service Pack クリーンアップ ツール

が入ってきました。

これを使用すると、Windows UpdateなどからインストールされたSP2に含まれる更新モジュールのインストール履歴を削除する事ができ、ディスクの容量を節約する事が可能となります。

WindowsSystem32Compcln.exe

のコマンドで実行します。

ただし、このコマンドを実行するとSPのアンインストールはできなくなるようです。

よって、そこら辺は自己責任で実行してください。

ちなみに私はVistaで実行してみました。なんだかお掃除ができてすがすがしい気持ちになりました(笑)