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Azure Backup のアップデート(2015年2月)

2015年2月の Azure Update で Azure Backup はどのように変わったか

New features in Azure Backup – Long term retention, offline backup seeding and more

  • 長期間の保持(最長 99 年)
  • Offline Seeding(初期バックアップをネットワーク経由ではなくオフラインでデータセンターに運んでインポート)
  • DPMを使用したすべてのバックアップデータを Azure Backup
  • SCOMのDPMマネージメントパックが新しくなった

このアップデートに伴って Microsoft Azure Recovery Service Agent も新しくなりました。

AzureBackupエージェント

Azure Backup supports offline disk shipment and increases the number of backup copies and retention policies in Windows

このエージェントを入れることによって、今までは 120 に制限されていたバックアップコピー数が 366 に拡張されました。

ということは次のようになるはずです。

[table id=3 /]

最高で 10428 日指定すれば・・・約28年保持できる。ん、DPM なら 99 年の設定も可能ということでしょうかね?

追記:

上記の概念は今までのウィザード(日、週単位)での考え方で、新しいウィザードではさらに月単位、年単位の設定も可能なのでこの表は意味がないことになります。

Windows Server Backup での設定

ということで、設定してみました。

AzureBackup設定

しかし、Windows Server Backup では保持期間は 3360 日以上は設定できませんでした。これは以前の 120 に制限されていたバックアップ数と同じです。

ということで、残念ながら保持期間が長くなったメリットを生かせるのはまだ System Center 2012 R2 Data Protection Manager を使用している場合になります。Windows Server Backup では以前と変わらず約 9 年が最高保持期間でした。

ですので、Windows Server バックアップでの Azure Backup はとりあえず、前回と変わらないということですね。

以下追記

上記の説明は、既存のスケジュールで変更を行っていました。エージェントをアップデートしたら、既存のスケジュールは削除して新規に作成する必要があることが判明しました。

新規にスケジュールを作成すると、今までとは異なるウィザードが開きました。

WSB01

ここで、週単位、月単位、年単位のポリシーを指定できます。

WSB02

ここで Offline Seeding の設定が可能になっています。

WSB03

これで設定完了です。

WSB04

99 年保持したい場合は、366/99=3.67 なので、年 3 回程度のバックアップに収める必要がありそうです。

 

 

覚えておきたいAzure Backupの変更点

 

Azure Backupの変更点

とあるお仕事で、久しぶりに Azure Backup の設定を行ったのですが、知らないうちにいろいろと変わっていました。

そこで、2015年1月現在の Azure Backup の構成方法を記載しておきます。

Azure Backup の構成手順は以下の通り。

  1. Azure 復旧サービスにコンテナーを作成
  2. コンテナー資格情報をダウンロード
  3. Azure Backup エージェントのダウンロード
  4. Azure Backup エージェントのセットアップ
  5. サーバーの登録
  6. WSBとの統合
    という流れになります。

特に、今までは証明書を作成してAzureに登録する必要がありましたが、そのようなめんどくさい手順はなくなりました。

Windows Azure Backup エージェントのインストールと証明書のアップロード

Technetにはまだ残っていますが、もうこのような手順は必要ありません。

Azure Backupの構成方法

それでは、画面を見ながら追っていきます。

Azureの復旧サービスより、コンテナーを作成します。

WS000003

作成したコンテナーに入り、コンテナー資格情報をダウンロードします。さらに、Azure Backup エージェントをダウンロードします。

WS000005

Azure Backup エージェントをインストールします。正式名称は「Microsoft Azure Recovery Service Agent」になります。

WS000014

プロキシ設定が必要なら設定します。

WS000015

インストールします。

WS000016

インストールが終了したら、サーバー登録します。

WS000017

先ほどダウンロードした、資格情報を指定します。

WS000018

暗号化に使用するパスフレーズを指定します。

WS000019

これで、終了です。

WS000020

Windows Server バックアップと統合され、「ローカルバックアップ」の下に、「バックアップ」ができます。

WS000021

また、柔軟なスケジュール設定ができるようになりました。

    • 最大1日3回までスケジュール可能
    • 同期の間隔は1~4
    • バックアップデータは 最大 9年(3,360日)保存可能

WS000024

帯域制御もできます。

WS000027

とまあ、以前に比べてAzure Backup を使用するハードルはかなり下がりました。

 

Windows Server バックアップ に関して~その7~

今回はネットワーク経由のベアメタル回復の手順をステップバイステップ形式で載せておきます。

まず、ネットワーク共有に対してベアメタル回復ができるようにバックアップを取ります。

wbadmin get versions

wbadmin 1.0 – バックアップ コマンド ライン ツール
(C) Copyright 2004 Microsoft Corp.

バックアップ時間: 2012/02/24 10:21
バックアップ場所: ネットワーク共有 ラベル付き \dcBackup
バージョン識別子: 02/24/2012-01:21
回復可能: ボリューム, ファイル, アプリケーション, ベア メタル回復, システム状態

webadmin get versions コマンドを使用して確認します。回復可能の領域に、ベアメタル回復があるはずです。これがないとベアメタル回復ができません。

続きを読む

Windows Server バックアップ に関して~その6~

Windows Server バックアップの復元に関してまとめておきます。

■ディザスタリカバリー

ディザスタリカバリーとは、サーバーの状態をすべて回復することになります。たとえば、HW障害などでHDDがクラッシュしてしまい、バックアップから復元を行うなどが考えられます。

その際の手順としては、メディアDVDなどからWinREを起動し、「システムイメージの回復」を選択します。

この際にバックアップ先が専用HDDならば、HDDを復元先PCに接続しておくことによって自動的に復元するデータを認識します。しかし、ネットワーク越しに保存してある場合は、そのネットワークのサーバーに接続しなくてはいけません。

その際、DHCPからIPアドレスを取得するか、静的にネットワークアドレスを設定する必要があります。

静的にネットワークアドレスを設定する際には、タイミングが重要です。「コンピューターイメージの最適用」の画面で「ネットワーク上のシステムイメージを検索する」をクリックするとネットワークドライバが読み込まれます。これでネットワークの準備ができました。このタイミングでShift+F10をクリックしてコマンドプロンプトを出すか、システム回復オプション画面よりコマンドプロンプトを選択します。

続きを読む

Windows Server バックアップ に関して~その5~

Windows Server 2008 R2 のWSBはかなりの機能が向上されているようです。そこでR2に搭載されたWSBはどのように変わったのかをまとめてみます。

まずはマイクロソフトの情報から

Windows Server バックアップの新機能

  • 個々のファイルをバックアップまたは除外する機能、およびボリュームからファイルの種類とパスを含める機能または除外する機能
  • 増分バックアップのパフォーマンスと使用方法の改善
  • バックアップの保存場所の多様化
  • システム状態のバックアップおよび回復についてのオプションとパフォーマンスの改善
  • コマンド ラインのサポートの強化
  • Windows PowerShell のサポートの強化
  • これらが新機能になります。

    そこで画面を確認しながら変更点を見ていきます。

    WS000003

    以前はボリューム単位でのバックアップしかサポートしていませんでしたが、R2からはフォルダおよびファイル単位でのバックアップをサポートするようになりました。更にシステム状態のバックアップもGUIから行うことができるようになりました。以前はwbadminを使用したコマンドでのバックアップしかサポートしていなかったので便利になりましたね。

    あと、ベアメタル回復というチェックボックスが新たに追加されました。このチェックを入れるとベアメタル回復に必要なデータを自動的にチェックしてくれます。この図はベアメタル回復にチェックを入れた状態になります。

    WS000005

    またスケジュールバックアップの保存場所が拡張されました。以前はバックアップ専用ハードディスクが必要でした。R2では更にボリュームに対するバックアップと共有フォルダに対するバックアップをサポートしました。

    しかし、ボリュームに対するバックアップはそのボリュームのパフォーマンス低下が既知の問題としてあります。

    そして共有フォルダへのバックアップですが、これは世代管理ができません。よって1回限りのバックアップをスケジュールで行ってくれると理解してもいいでしょう。

    WS000013

    バックアップの対象をカスタムにすると詳細設定を行うことができます。

    まず除外ではバックアップを行う際の除外ファイルやフォルダを選択できます。そしてVSSの設定では完全とコピーを選択できます。デフォルトではコピーになっています。この違いはバックアップを行った際にアプリのログファイルが削除されるか否かになります。コピーの場合はそのままアプリのログファイルは残ります。

    さてスケジュールバックアップではバックアップ専用ハードディスクを使用することが相変わらず推奨になりますが、その際の動作は以前と変わりなく、専用ハードディスクはドライブレターが削除された状態になります。この専用ハードディスクにドライブレターを付けて中身を確認するとこのようになっています。

    WS000014

    ここで不思議なことがあります。以前は1つのVHDしか見当たらなかったはずなのですが今回は2つのVHDがあります。これって何かな~ここからは詳細な情報がないので推測になるのですが、たぶんboot領域ですね。VHDを接続してみたら100Mだったんで。Windows7やR2からboot領域として100Mを使うようになったのでそれですね。

 

WS000016

さて内部的なお話なんですが、バックアップパフォーマンスの最適化のところが変わりました。

以前はどのようになっていたかというと

  • 常に完全バックアップを実行する
  • 常に増分バックアップを実行する
  • カスタム

というようになっていました。

新機能の説明には次のように書いてあります

以下抜粋

増分バックアップのパフォーマンスと使用方法の改善

既定で、Windows Server バックアップは、完全バックアップのように機能する増分バックアップを作成します (1 個のバックアップから任意の項目を回復できるが、使用する領域は増分バックアップに必要な領域のみ)。(初回を除いて) すべてのファイル/フォルダー バックアップは増分バックアップであり、変更されたファイルのみが読み取られ、バックアップの保存場所に転送されます。さらに、新しいバックアップ用のディスク領域を確保するために、ユーザーが定期的に手動で古いバックアップを削除する必要はなくなりました。古いバックアップは自動的に削除されます。

ここまで

この説明ですが少々おかしい気がします。まず以前から古いバックアップは自動的に削除されていました。それに以前から完全バックアップでは増分バックアップのように動作していました。それは完全バックアップを保存する際にVSSを使用するので変更分のみを保存していたんですよね~

推測ですが、マイクロソフトさんは増分バックアップを意識させないためにこの文言をインターフェイスより削除したんじゃないかな?この説明でもVSSの動作を言っていますしね。ですのでたぶん機能は変わっていないような気がします(パフォーマンスは上がったかも知れませんが)。ただ文言が変わっただけ。

あとはwbadminの機能強化とPowershellコマンドレット強化あたりでしょうか?

そうそう、個別のシステム状態のバックアップに関しては以前と同じように時間がかかりますね~やはりこれも以前と同様にシステム状態のみをバックアップするのではなくボリューム全体のバックアップのほうが効率がいいみたいです。

Windows Server BackupをPowerShellで操作する

またまた、検証してみました

今回はWindows Server BackupをPowerShellからいじってみました。まずはインストールです

PowerShell

サーバーマネージャーの機能より「Windows Server Backup バックアップの機能」の「コマンドラインツール」を選択します。ここで間違えてはいけないのがWSBのコマンドラインであるwbadminは「Windows Server Backup バックアップ」を選択するとGUIのツールと一緒にインストールされます。「コマンドラインツール」はWindows PowerShell のコマンドレット (スナップイン)がインストールされます。

しかし、これですぐにPowerShell 上でインストールされたスナップインが使えるわけではありません。

PowerShell 上で次のコマンドをたたくことによって組み込まれます

PS C:> Add-PSSnapin windows.serverbackup

ここで本当に組み込まれたか確認

PS C:> Get-PSSnapin

Name        : Microsoft.PowerShell.Core
PSVersion   : 1.0
Description : この Windows PowerShell スナップインには、Windows PowerShell のコンポーネントを管理するために使用する Windows PowerShell 管理コマンドレットがあります。

Name        : Microsoft.PowerShell.Host
PSVersion   : 1.0
Description : この Windows PowerShell スナップインには、Windows PowerShell ホストで使用するコマンドレットが含まれています。

Name        : Microsoft.PowerShell.Management
PSVersion   : 1.0
Description : この Windows PowerShell スナップインには、Windows コンポーネントの管理に使用する管理コマンドレットが含まれています。

Name        : Microsoft.PowerShell.Security
PSVersion   : 1.0
Description : この Windows PowerShell スナップインには、Windows PowerShell のセキュリティを管理するためのコマンドレット が含まれています。

Name        : Microsoft.PowerShell.Utility
PSVersion   : 1.0
Description : この Windows PowerShell スナップインには、データの操作に使用できるユーティリティ コマンドレットが含まれて います。

Name        : windows.serverbackup
PSVersion   : 1.0
Description :

このスナップインを追加することによって15個のコマンドレットが追加されました。ということで確認してみます。

PS C:> Get-Command -CommandType cmdlet | Where-Object{$_.ImplementingType -like “*wb*”}| Format-Table name

Name
—-
Add-WBBackupTarget
Add-WBVolume
Get-WBBackupTarget
Get-WBDisk
Get-WBPolicy
Get-WBSchedule
Get-WBSummary
Get-WBVolume
New-WBBackupTarget
New-WBPolicy
Remove-WBBackupTarget
Remove-WBPolicy
Remove-WBVolume
Set-WBPolicy
Set-WBSchedule

現在接続されているディスクの状況を確認してみます。

PS C:> Get-WBDisk

DiskName       : FUJITSU MHY2160BH ATA Device
DiskNumber     : 0
DiskId         : 7c297c29-0000-0000-0000-000000000000
TotalSpace     : 160041885696
FreeSpace      : 54449995776
Volumes        : {Microsoft.Windows.ServerBackup.Commands.WBVolume, Microsoft.Windows.ServerBackup.Commands.WBVolume}
Properties     : None
ContainsBackup : False
BackupVolumeId : 00000000-0000-0000-0000-000000000000

DiskName       :
DiskNumber     : 1
DiskId         : 760cb29f-0000-0000-0000-000000000000
TotalSpace     : 1000204886016
FreeSpace      : 999959649280
Volumes        : {Microsoft.Windows.ServerBackup.Commands.WBVolume}
Properties     : External, ValidTarget
ContainsBackup : False
BackupVolumeId : 00000000-0000-0000-0000-000000000000

それでは外付けHDDをバックアップディスクとする設定をこれから行います。ちなみに外付けHDDはDiskNumberが1です。ですので$diskを変数として設定します。

PS C:> $disk = Get-WBDisk | where{$_.DiskNumber -eq 1}
PS C:> $disk

DiskName       :
DiskNumber     : 1
DiskId         : 760cb29f-0000-0000-0000-000000000000
TotalSpace     : 1000204886016
FreeSpace      : 999959649280
Volumes        : {Microsoft.Windows.ServerBackup.Commands.WBVolume}
Properties     : External, ValidTarget
ContainsBackup : False
BackupVolumeId : 00000000-0000-0000-0000-000000000000

ターゲットディスクの設定です。

PS C:> $tgt = New-WBBackupTarget -Disk $disk -Label “NewBackup”
PS C:> $tgt

Label                  : NewBackup
WBDisk                 : Microsoft.Windows.ServerBackup.Commands.WBDisk
Path                   :
TargetType             : Volume
PreserveExistingBackup : False

そしてポリシーの作成です。まだ何も入っていませんね。

PS C:> $pol = New-WBPolicy
PS C:> $pol

Schedule                                BackupTargets                           VolumesToBackup
——–                                ————-                           —————

 

ここでポリシーを追加します。

PS C:> Add-WBBackupTarget -Policy $pol -Target $tgt

Label                  : NewBackup
WBDisk                 : Microsoft.Windows.ServerBackup.Commands.WBDisk
Path                   :
TargetType             : Volume
PreserveExistingBackup : False

次にどのボリュームをバックアップするかを指定します。まずは全体のボリューム情報の確認です。

PS C:> Get-WBVolume -AllVolumes

VolumeLabel :
MountPath   : D:
MountPoint  : ?Volume{c948a59a-4794-11dd-995f-806e6f6e6963}
FileSystem  : NTFS
Property    : ValidSource
FreeSpace   : 25328717824
TotalSpace  : 52428800000

VolumeLabel :
MountPath   : C:
MountPoint  : ?Volume{c948a59b-4794-11dd-995f-806e6f6e6963}
FileSystem  : NTFS
Property    : Critical, ValidSource
FreeSpace   : 29117566976
TotalSpace  : 107610112000

VolumeLabel : HD-CNU2
MountPath   : F:
MountPoint  : ?Volume{1d553c30-7d8c-11de-afe2-001cc4d190f9}
FileSystem  : FAT32
Property    : None
FreeSpace   : 999958052864
TotalSpace  : 1000202241024

今回はC:ドライブをバックアップしますので指定します。

PS C:> $vol = Get-WBVolume -AllVolumes | Where{$_.MountPath -eq “C:”}
PS C:> Add-WBVolume -Policy $pol -Volume $vol

VolumeLabel :
MountPath   : C:
MountPoint  : ?Volume{c948a59b-4794-11dd-995f-806e6f6e6963}
FileSystem  : NTFS
Property    : Critical, ValidSource
FreeSpace   : 29117517824
TotalSpace  : 107610112000

そしてスケジュールの指定です。とりあえず変数$schedにぶち込みます。

PS C:> $sched = [datetime]”07/08/2009 16:00:00″
PS C:> $sched

2009年7月8日 16:00:00

当然ながらまだこの状態ではポリシーを見てもスケジュールされていません。

PS C:> $pol | fl

Schedule        :
BackupTargets   : {Microsoft.Windows.ServerBackup.Commands.WBBackupTarget}
VolumesToBackup : {Microsoft.Windows.ServerBackup.Commands.WBVolume}

ではスケジュールを設定します。

PS C:> Set-WBSchedule -Policy $pol -Schedule $sched

2009年8月7日 16:00:00

これでポリシーを確認するとスケジュールが入っていますね

PS C:> $pol | fl

Schedule        : {2009/08/07 16:00:00}
BackupTargets   : {Microsoft.Windows.ServerBackup.Commands.WBBackupTarget}
VolumesToBackup : {Microsoft.Windows.ServerBackup.Commands.WBVolume}

じゃあ、バックアップの設定をしますか~このHDDは初めて接続するのでフォーマットしちゃいます

PS C:> Set-WBPolicy -Policy $pol

警告!
をフォーマットしますか?
[Y] はい(Y)  [A] すべて続行(A)  [N] いいえ(N)  [L] すべて無視(L)  [S] 中断(S)  [?] ヘルプ (既定値は “Y”): y

ここで全体のボリューム確認

PS C:> Get-WBVolume -AllVolumes

VolumeLabel :
MountPath   : D:
MountPoint  : ?Volume{c948a59a-4794-11dd-995f-806e6f6e6963}
FileSystem  : NTFS
Property    : ValidSource
FreeSpace   : 25328717824
TotalSpace  : 52428800000

VolumeLabel :
MountPath   : C:
MountPoint  : ?Volume{c948a59b-4794-11dd-995f-806e6f6e6963}
FileSystem  : NTFS
Property    : Critical, ValidSource
FreeSpace   : 29117366272
TotalSpace  : 107610112000

VolumeLabel : NewBackup
MountPath   :
MountPoint  : ?Volume{1d553c33-7d8c-11de-afe2-001cc4d190f9}
FileSystem  : NTFS
Property    : None
FreeSpace   : 1000059502592
TotalSpace  : 1000183914496

確かに新しいHDDがNewBackupとして存在していますね

そしてサマリーを確認すると・・・

PS C:> Get-WBSummary

NextBackupTime                  : 2009/08/07 16:00:00
NumberOfVersions                : 0
LastSuccessfulBackupTime        : 0001/01/01 0:00:00
LastSuccessfulBackupTargetPath  :
LastSuccessfulBackupTargetLabel :
LastBackupTime                  : 0001/01/01 0:00:00
LastBackupTarget                :
LastBackupResultHR              : 0
LastBackupResultDetailedHR      : 0
CurrentOperationStatus          : NoOperationInProgress
DetailedMessage                 :

確かにスケジュールがされているのがわかりますね。

PS C:> Get-WBSummary

NextBackupTime                  : 2009/08/08 16:00:00
NumberOfVersions                : 1
LastSuccessfulBackupTime        : 2009/08/07 16:00:01
LastSuccessfulBackupTargetPath  : ?Volume{1d553c33-7d8c-11de-afe2-001cc4d190f9}
LastSuccessfulBackupTargetLabel : NewBackup
LastBackupTime                  : 2009/08/07 16:00:01
LastBackupTarget                : NewBackup
LastBackupResultHR              : 0
LastBackupResultDetailedHR      : 0
CurrentOperationStatus          : NoOperationInProgress
DetailedMessage                 :

バックアップが終わりました~

仮想マシンのバックアップに関して

オンラインバックアップ

Windows Server Backup(WSB)ホストレベルバックアップ を使用する方法

WSBとはWindows Server 2008に標準で搭載されているバックアップツールになります。

WSBはVSSに対応しているため、WSBを使用して仮想マシンを停止せずにバックアップすることが可能になります。

ただし、事前にHyper-VのVSSライタをWSBに登録する必要があります。

http://support.microsoft.com/kb/958662/

HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftWindows NTCurrentVersionApplication Support{66841CD4-6DED-4F4B-8F17-FD23F8DDC3DE}Application Identifier

Application Support以下のキーは自分で作成する

REG_SZ:Hyper-V

必要なアップデートモジュール

■KB956697(VSS writerの問題を修正)
Windows Server 2008 Hyper-V VSS writer is not used during a backup job because of corrupted or invalid virtual machine configuration files
http://support.microsoft.com/?kbid=956697

■KB958665(ゲストOS復元後に正常に起動しない問題を修正)
You do not receive an error message after you restore a Windows Server 2008 Hyper-V virtual machine
http://support.microsoft.com/kb/958665/en-us

■KB971394(たまにバックアップが失敗する:特定のエラーが出たときに対処するHOTFIX)
A backup of virtual machines fails when you use the Hyper-V VSS writer to back up virtual machines concurrently on a computer that is running Windows Server 2008
http://support.microsoft.com/kb/971394/en-us

オンラインバックアップを行うための条件

・統合サービスがインストールされ、バックアップ統合サービスが無効になっていない。

・仮想マシンが使用しているすべてのディスクが、ゲスト オペレーティング システム内で NTFS 形式のベーシック ディスクとして構成されている。物理パーティションがダイナミック ディスクまたは FAT 32 ファイル システムとしてフォーマットされている記憶域を使用する仮想マシンでは、オンライン バックアップを実行できません。これは、バックアップおよび復元操作によって完全にサポートされている、容量可変の拡張ハード ディスクとは異なります。

・仮想マシンによって使用されているすべてのボリュームで、ボリューム シャドウ コピー サービスが特定の構成で有効になっている。各ボリュームを、ボリュームのシャドウ コピーを格納する記憶域として使用できることも必要です。たとえば、ボリューム C のシャドウ コピーの記憶域は C: である必要があります。

参考:Planning for Backup
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd252619(WS.10).aspx

オフラインバックアップ

オフラインバックアップに関しては2つのアプローチが考えられます。

  • Hyper-Vマネージャより、エクスポート(オフライン)を行う。そのエクスポートしたファイルをバックアップとして保管する方法。
  • WSBやSCDPMなどのバックアップツールを使用して、ホストマシンはオフラインにしてバックアップを取得する方法。

Windows Server バックアップ に関して~その4~

Windows Server バックアップ の利点としてこの話題をなしには語れません。それはシステムリカバリーがものすごく簡単になったことです。

今までのNtbackupでは以下の手順でのリカバリーを行う必要がありました。

<NTBackup ASR>

  1. インストールCDで起動
  2. ASRフロッピー挿入
  3. CDからファイルコピー
  4. 再起動
  5. 基本設定
  6. バックアップファイルをリストア
  7. 再起動
  8. リカバリー完了

ではWindows Server バックアップではどのようになったのか?

2008 Windows RE

  1. インストールDVDで起動(WinRE)
  2. バックアップファイルをリストア
  3. 再起動
  4. リカバリー完了

以上で終了です。

単純に半分のステップになりました。また実際に行ってみるとわかりますが、こんな簡単にリカバリーできていいの?と思うくらい簡単に復元できます。

ですので運用時のお勧めは、絶対にWindows Server バックアップを使って1度は完全バックアップを作っておくこと。そうすればリカバリーはものすごく簡単に行うことができます。

Windows Server バックアップ に関して~その3~

Windows Server バックアップ ではシステムステートのバックアップはできなくなりました。

しかし、WindowsServer2008バックアップコマンドラインツール(wbadmin)を使用すれば可能です。

以下サポートされるコマンド

enable backup
スケジュールされた毎日バックアップを修正または有効にする

disable backup
スケジュールされた毎日のバックアップの実行を無効にする

start backup
1回限りのバックアップを実行する

stop job
現在実行中のバックアップまたは回復を停止する

get versions
指定した場所から回復可能なバックアップの詳細を一覧にする

get items
バックアップに含まれる項目の一覧を表示する

start recovery
回復を実行する

get status
現在実行中のジョブ状態を報告する

get disks
現在オンラインのディスク一覧を表示する

start systemstaterecovery
システム状態の回復を実行する

start systemstatebackup
システム状態のバックアップを実行する

delete systemstatebackup
システム状態のバックアップを削除する

restore catalog
バックアップカタログを回復する

delete catalog
バックアップカタログを削除する

<例>

システム状態を Eドライブにバックアップするには、以下のように入力する。
(フォルダ指定はできない)

wbadmin start systemstatebackup -backupTarget:E:

システム状態にはまず以下のものが含まれていている

・レジストリ
・COM+クラス登録データベース
・システムファイルを含むブートファイル
・証明書サービスデータベース
・Active Directoryドメインサービス
・SYSVOLフォルダ
・クラスタサービス情報
・Microsoft Internet Information Services(IIS)のmeta-directory
・Windowsファイル保護(WFP)下にあるシステムファイル

さらに構成次第で含まれるデータが増える

バックアップ時に作成されたログを確認
%windir%LogsWindowsServerBackupSystemStateBackup DD-MM-YYYY hh-mm-ss.log

バックアップの作成場所は指定したドライブの

WindowsImageBackupマシン名SystemStateBackupBackup YYYY-MM-DD hhmmss

になっていて、バックアップファイルの形式はボリューム単位のバックアップの時と同様にvhdファイルとなってる

復元はstart systemstaterecoveryコマンドを使用する

wbadmin get versionsで復元に使用するバージョン識別子を確認する

<例>

wbadmin start systemstaterecovery -version:03/31/2005-09:00

バックアップにActive Directoryドメインサービスのコンポーネントが含まれている場合はWindows Server 2008をディレクトリサービス復元モードで起動してから Wbadmin start systemstaterecoveryを実行する必要がある。
バックアップにActive Directoryドメインサービスのコンポーネントが含まれていない場合は通常モードのままで復元を実行できる。

考察

そもそも、システムステートはOS全体の6割以上を占めます。WindowsServer2008バックアップコマンドラインツールを使用すればバックアップ可能ですが、毎回OS全体を検索してシステムステートの情報をピックアップしてそれをVHD化する作業が発生します。これに時間がかかるわけです。だったらOSが含まれているボリューム全体のバックアップしたほうが効率がいいですよね~たぶんこんなことからシステムステートのバックアップがGUIのツールから省かれたんだろうと推測できます。ちなみにシステムステートの復元はボリュームのバックアップからもできます。

Windows Server バックアップ に関して~その2~

さて、Windows Server バックアップは今までとは全く違うテクノロジを使用していることは前回お話しいたしました。

特に着目すべきテクノロジは

  • ボリュームシャドウコピー(VSS)
  • ブロックレベルバックアップ

になります。

VSSに関して簡単に解説すると、もともとはアプリケーションが使用中のファイルはバックアップが取れなかったので、夜間などにメールやDBのサービスを止めてバックアップを取らざるをえなかった問題を解決するためのテクノロジとなります。これはスナップショットや復元ポイントと呼ばれることもあります。

運用に関して考慮すべきはこのテクノロジによってどのように今までと変わったか?になります。

何度も書きますがWindows Server バックアップの基本は「ディスク to ディスク」になります。これはなぜかというと、VSSテクノロジを活用するためには直接接続されたディスクが必要だからになります。

バックアップの操作は単純で「スケジュールされたバックアップ」と「1回限りのバックアップ」の2通りになります。

Win2008Backup

バックアップ元となるデータに関してですが、今まではファイルやフォルダ単位でのバックアップは可能でしたがこれからは、ボリューム単位か全体のどちらかになります。ただしリストアに関してはファイル、フォルダ単位は可能です。

1回限りのバックアップではVSSは使用されません。このことから世代管理はできないということになります。ですので、NASなどにバックアップを取ろうと思ったら毎回異なる接続先を指定しないといけません。同じ接続先では以前のバックアップファイルが上書きされるということになります。

更にCD/DVDもサポートしているのですが、これはリストアの際ボリューム単位のみなので注意が必要です。

スケジュールされたバックアップでは最低1日1回のバックアップを自動で行います。必要に応じて回数を増やすことができます(30分単位)。バックアップ専用HDDには最大512個のバックアップを格納することができます。

さて、ここで重要なことがあります。

このスケジュールされたバックアップでは完全バックアップが基本です。ただし増分バックアップに変更することも可能です。しかし、推奨は完全バックアップになります。

単純に完全バックアップを毎日取るということは、1TのHDDを用意して、元データが100Gだと10日で満杯になる計算ですよね~しかし、これがならないのです。ここがすごいところで、VSSによって前回の完全バックアップの差分がHDDに格納されるのです。ですのでHDDの中身を見てみると完全バックアップによって作成された最新のVHDファイルは1個しかありません。あとは差分のVSSファイルがたまっているのがわかります。そして新しいブロックレベルバックアップを使用することにより高速なバックアップが可能となっています。先ほどバックアップ専用HDDには512個のバックアップを格納することができると書いたのですが、これはVSSの制限なんですね~

このような動作を行うので、今までのバックアップとは違うことがおわかりいただけたんではないでしょうか?

使ってみるとすごい便利ですよ~(ただし今までと同じ考えでのバックアップではないので運用を変える必要があるかもしれませんが)