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Hyper-V に Vyatta(仮想ルーター)を導入してみる

検証環境をHyper-V上に導入することはよくあると思います。しかし、外部接続をするのはちょっとやだな~なんてことはありませんか?しょうがないので導入時のみ外部接続ネットワークを使用してアップデートなどを行い、その後に内部接続ネットワークに切り替えるなどしていました。

そこでHyper-V上に仮想マシンとしてルーターを導入できればすごい便利になると思い探してみました。

見つけたのが、オープンソースのVyatta:ヴィヤッタになります。

この仮想ルーターがすごい!Linuxベースなんですが、軽い。そしてコマンドがCiscoと似ていることもありコンフィグもCiscoルーターを触ったことがある人ならば容易にできるでしょう。

なおかつ、マニュアルの整備がされていることもありすごい便利です。

■Vyattaの入手先

vyatta.com

vyatta.org

になります。

2011年9月現在の最新バージョンは6.3になります。

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Hyper-Vのマウスや画面の不具合

備忘録として記載しておきます。

Technetフォーラムで話題になっていたのですが、Hyper-Vにおいてある日突然マウスが効かなくなるという事態が発生したそうです。それもすべてのゲストOSに対して・・・・

Hyper-V 仮想マシン接続時、ゲストOS下においてマウスの動作が不能に

どうやらこの不具合、自己署名証明書に起因するものらしい。

After a new Hyper-V VMMS certificate is generated, there are mouse and screen resolution issues when managing a virtual machine using the Hyper-V Manager Console
http://support.microsoft.com/kb/2413735

掲示板にも書いてありましたが、既定で発行される証明書の有効期限が1年で、有効期限切れに伴いこの証明書が再発行されるときに発生する現象の様です。

この現象を未然に防ぐには、自前で有効期限が長期にわたる証明書を作成して、それを割り当てる必要があるようです。

こちらのKBにそのやり方が書いてありました。

いやいや、そういえば私は継続して同じ仮想マシンを1年以上使用したことがなかったんだな~

制限されたグループの制御に関して

今更ながら「制限されたグループ」の制御に関してまとめておきます。GPOの制御において、この「制限されたグループ」を使用することによってADのGPOの便利さを堪能できると思われます。

シナリオ

Fabrikam(という企業)のヘルプデスクの役割が今までは電話対応のみでしたが、今後はリモートデスクトップや、現地での作業も行うことになりました。よって、クライアントのローカルの「administrators」グループのメンバーとして、「GG_HelpDesk(グローバルグループ)」を追加する必要があります。

パターン1

Fabrikamではユーザーに対してローカルのadministrators権限を付与することによって、ユーザーに対して自由にコンピューターの管理を行ってもらっています。よって、現在のadministratorsのメンバー情報はそのままに、「GG_HelpDesk」を追加する必要があります。

パターン2

Fabrikamではユーザーに対してローカルのadministrators権限を付与することはしません。あくまでも、情報システム部主体でコンピューターの管理を行います。よって、ローカルのadministratorsのメンバーは情報システムが把握したメンバーとなります。

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クラスターファイル共有スコーピングに関して

クラスターファイル共有の見え方に関して、MSCS(Windows Server 2003) と MSFC(Windows Server 2008)では見え方が異なります。

以前質問があったので備忘録としてまとめておきます。

まずは、参考情報として

File Share ‘Scoping’ in Windows Server 2008 Failover Clusters
http://blogs.technet.com/b/askcore/archive/2009/01/09/file-share-scoping-in-windows-server-2008-failover-clusters.aspx

スライド1

 

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イベントサブスクリプションに関して

さて、Windows Server 2008 から新たな機能としてイベントサブスクリプションが追加されました。どのような機能かというと、イベントログを集中管理するものになります。この機能に関しては以前より求められていたもので、やっと搭載されたという感じでした。

サブスクリプション

この機能はWS-Managementを利用しています。これはコンピュータや通信機器をリモート管理するための標準規格になります。

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NLB(ユニキャストモード)のノード間通信について

Windows Server 2003 の時からあまり機能変化がないNLBですが、最近気が付いたことがあります。

今まで、NLBにおいては強い推奨としてネットワークカードは2枚にしましょうということでした。その理由はNLBの実装にありました。

NLBの動作

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ベストプラクティスアナライザ(BPA)に関して

さて、今まであまり気にしていなかったものがありました。それは、BPAになります。

これは Windows Server 2008 R2 から追加されたツールで、それぞれのアプリの問題点やその対処方法をアドバイスしてくれるものになります。

このツールはサーバーマネージャーから操作します。

WS000002

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Sysprep後にドメイン参加とコンピューター名を自動的に変更するには

Windows System Image Manager を使用して応答ファイルを作成する

を以前投稿しました。

今回、私が担当しているコースの研修環境を変更したことによって今までとっていたアプローチができなくなりました。

やりたいことは次のとおり

・イメージはすでに出来上がっている
・イメージはSYSPREPを行ってから配布
・ノートンゴーストを使用してイメージを配布する
・起動時にライセンス同意とロケールを聞いてくるのでバイパスしたい
・パスワードの入力をバイパスしたい
・コンピューター名やIPアドレス入力をある程度自動化したい
・ドメイン参加をある程度自動化したい

赤で記述している場所は、System Image Manager を使用して作成したアンサーファイル(Unattend.xml)で実現していた。

青で記述している場所は、バッチファイルで実現していた。

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NLBのハートビートを解析するには

NLBを構築した際に、ハートビートを解析するにはネットワークモニターを使用することになります。

マイクロソフトが提供しているネットワークモニターとしては2011年3月現在最新バージョンは3.4になります。

Microsoft Network Monitor 3.4
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=4865

日本語化
http://d.hatena.ne.jp/wwwcfe/20100627/networkmonitor

まずはNLBを構築します。

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Windows Server 2008 R2 SP1 と Hyper-Vの備忘録

SP1がマイクロソフトより提供されたこともあり、SP1関連の記事が多く見受けられるようになりましたね。とりあえず、備忘録として覚えておくべき事項をまとめておきます。

まず、SP1によるHyper-Vの重要な機能アップデートとして Dynamic Memory があります。こちらは全てのゲストOSが利用できるわけではありません。

Hyper-V Dynamic Memory Configuration Guide
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff817651(WS.10).aspx

サポートされているOSは以下の通り。

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