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Azure Backup のアップデート(2015年2月)

2015年2月の Azure Update で Azure Backup はどのように変わったか

New features in Azure Backup – Long term retention, offline backup seeding and more

  • 長期間の保持(最長 99 年)
  • Offline Seeding(初期バックアップをネットワーク経由ではなくオフラインでデータセンターに運んでインポート)
  • DPMを使用したすべてのバックアップデータを Azure Backup
  • SCOMのDPMマネージメントパックが新しくなった

このアップデートに伴って Microsoft Azure Recovery Service Agent も新しくなりました。

AzureBackupエージェント

Azure Backup supports offline disk shipment and increases the number of backup copies and retention policies in Windows

このエージェントを入れることによって、今までは 120 に制限されていたバックアップコピー数が 366 に拡張されました。

ということは次のようになるはずです。

[table id=3 /]

最高で 10428 日指定すれば・・・約28年保持できる。ん、DPM なら 99 年の設定も可能ということでしょうかね?

追記:

上記の概念は今までのウィザード(日、週単位)での考え方で、新しいウィザードではさらに月単位、年単位の設定も可能なのでこの表は意味がないことになります。

Windows Server Backup での設定

ということで、設定してみました。

AzureBackup設定

しかし、Windows Server Backup では保持期間は 3360 日以上は設定できませんでした。これは以前の 120 に制限されていたバックアップ数と同じです。

ということで、残念ながら保持期間が長くなったメリットを生かせるのはまだ System Center 2012 R2 Data Protection Manager を使用している場合になります。Windows Server Backup では以前と変わらず約 9 年が最高保持期間でした。

ですので、Windows Server バックアップでの Azure Backup はとりあえず、前回と変わらないということですね。

以下追記

上記の説明は、既存のスケジュールで変更を行っていました。エージェントをアップデートしたら、既存のスケジュールは削除して新規に作成する必要があることが判明しました。

新規にスケジュールを作成すると、今までとは異なるウィザードが開きました。

WSB01

ここで、週単位、月単位、年単位のポリシーを指定できます。

WSB02

ここで Offline Seeding の設定が可能になっています。

WSB03

これで設定完了です。

WSB04

99 年保持したい場合は、366/99=3.67 なので、年 3 回程度のバックアップに収める必要がありそうです。

 

 

WordPress.comから移行した3つの理由

WordPress.com からの移行

今回、WordPress.com をやめて、WordPress.org に移行しました。

WordPress.com から移行した理由は

  • SEO対策がほとんど何もできない
  • 多くのWPプラグインを自由に使えない
  • Google Adsense をやってみたい

主にこのような理由から移行しました。

レンタルサーバーへの移行

移行するにあたって無料のブログサービスを使いつづけるのか?それとも、自分でレンタルサーバーを使用して CMS を構築して続けるのかを悩みました。

今まで使用していた CMS の WordPress.com は制限はありながらも無料で使いやすいものでした。

しかし、移行理由にも書かせていただいたとおり、自由なプラグイン追加によるさまざまな機能追加や Google Adsense などには対応していませんでした。そこで、自分でサーバーレンタルして WordPress.org を構築することにしました。

サーバーレンタル先は「さくらインターネット」のスタンダードプランを選択しました。これで、100G のディスク容量が利用できるので必要十分です。

さくらインターネットを選んだ理由は、必要十分な機能を持っていながら安く、WordPress が簡単にインストール可能だからです。知識がなくても親切なマニュアルがあったのでそれを見てできました。

また新規ドメインも取得しました。

運用コストは?

実際に運用するにあたり、BLOG 維持費用(年間)のコスト計算をしました。

  • レンタルサーバー:6
  • 独自ドメイン:1
  • 外部サイト転送:1.3

年間運用コストは約8.3千円ですね。

独自ドメインは私が調べたところ、「.com」の購入が一番安かったお名前ドットコムで取得しました。また、WordPress.com のストアより外部サイト転送を購入しました。

WPのテーマ

今回テーマに選んだのは、シンプルなデザインで見やすく、SEO やモバイル対策がされている「Simplicity」を使わせていただいています。

Simplicityには主に、以下の7つの特徴があります。

  1. シンプル
  2. 内部SEOの最適化
  3. 拡散のための仕掛けが施されている
  4. 端末に合わせた4つのレスポンシブスタイル
  5. 手軽に収益化
  6. ブログの主役はあくまで本文
  7. カスタマイズがしやすい

移行の注意点は2つ

WordPress.com からの移行における注意点は次の2つでした。

  1. パーマリンク設定の変更
  2. Simplicity の設定変更

移行方法はいたって簡単でした。WordPress.com でエクスポートした設定ファイルを新たに構築した WordPress.org でインポートするだけ。

しかし、インポートする前に下記設定を行う必要があります。

パーマリンク設定をデフォルト設定から「日付と投稿名」に変更すること。これは WordPress.com のパーマリンク設定が「日付と投稿名」(設定はありませんが)になっており、外部サイト転送サービスを使用して新しいドメインに転送するので、パーマリンク設定を移行前と同じにしないと今まで培ってきた Google などの検索サイトから来たトラフィックがすべて 404 エラーとなってしまいます。

また、Simplicity のデフォルト設定では日本語のスラッグが使えない状態になっているので

外観>カスタマイズ>その他の設定>日本語のスラッグを有効にする

をチェックする必要があります。

最初これが分からなくて途方に暮れていました。

Active Directory のスキーマバージョン確認方法

 

Windows Server 2003 の EOS が 2015年7月15日 ということもあり、新しい OS へ移行を計画、実施を行っている企業は多いと思います。

その際、現在最新バージョンである Windows Server 2012 R2 をローリングアップデート方式でインストールする場合は、以前のように、Adprep を使用してスキーマの拡張を行わなくもよくなりました。

しかし、本当にスキーマの拡張が行われたのか確認したい場合は次の方法で確認できます。

ADSIエディターを起動して、スキーマに接続します。

WS000003

スキーマを展開して、コンテナーを右クリックして[プロパティ]を選択します。

WS000004

objectVersion の値を確認しましょう。

Windows Server 2012 R2 の場合は「69」になっているはずです。

Version Windows Server Version
13 Windows 2000 Server
30 Windows Server 2003
31 Windows Server 2003 R2
44 Windows Server 2008
47 Windows Server 2008 R2
56 Windows Server 2012
69 Windows Server 2012 R2

 

 

 

 

 

 

 

 

覚えておきたいAzure Backupの変更点

 

Azure Backupの変更点

とあるお仕事で、久しぶりに Azure Backup の設定を行ったのですが、知らないうちにいろいろと変わっていました。

そこで、2015年1月現在の Azure Backup の構成方法を記載しておきます。

Azure Backup の構成手順は以下の通り。

  1. Azure 復旧サービスにコンテナーを作成
  2. コンテナー資格情報をダウンロード
  3. Azure Backup エージェントのダウンロード
  4. Azure Backup エージェントのセットアップ
  5. サーバーの登録
  6. WSBとの統合
    という流れになります。

特に、今までは証明書を作成してAzureに登録する必要がありましたが、そのようなめんどくさい手順はなくなりました。

Windows Azure Backup エージェントのインストールと証明書のアップロード

Technetにはまだ残っていますが、もうこのような手順は必要ありません。

Azure Backupの構成方法

それでは、画面を見ながら追っていきます。

Azureの復旧サービスより、コンテナーを作成します。

WS000003

作成したコンテナーに入り、コンテナー資格情報をダウンロードします。さらに、Azure Backup エージェントをダウンロードします。

WS000005

Azure Backup エージェントをインストールします。正式名称は「Microsoft Azure Recovery Service Agent」になります。

WS000014

プロキシ設定が必要なら設定します。

WS000015

インストールします。

WS000016

インストールが終了したら、サーバー登録します。

WS000017

先ほどダウンロードした、資格情報を指定します。

WS000018

暗号化に使用するパスフレーズを指定します。

WS000019

これで、終了です。

WS000020

Windows Server バックアップと統合され、「ローカルバックアップ」の下に、「バックアップ」ができます。

WS000021

また、柔軟なスケジュール設定ができるようになりました。

    • 最大1日3回までスケジュール可能
    • 同期の間隔は1~4
    • バックアップデータは 最大 9年(3,360日)保存可能

WS000024

帯域制御もできます。

WS000027

とまあ、以前に比べてAzure Backup を使用するハードルはかなり下がりました。

 

ADMT の要件が変わりました

Active Directory Migration Tool (ADMT) Guide: Migrating and Restructuring Active Directory Domains

の英語版がアップデートされました。ちなみに、日本語版は変更されていません。

この英語版のガイドではADMTの要件が変更されています。今までは、Windows Server 2008 R2 までしか対応していませんでしたが、Windows Server 2012 R2 に対応しました。

ダウンロードは以下から可能です。

Password Export Server (PES)- x64

Active Directory Migration Tool (ADMT) QFE – x86

今までは Windows Server 2012 R2 のドメインコントローラー、メンバーサーバーにはインストールができなかったので Windows Server 2008 R2 をメンバーサーバーとして追加して、ADMT専用サーバーとして用意しなくてはいけませんでしたがこれからは、直接 Windows Server 2012 R2 にインストール可能になります。

Cloud OS MVP Roadshow 2014 年 6月 「Hyper-V を理解する!」

お久しぶりです。

最近はこちらのブログにあまり書いていませんが、実は@ITに寄稿しています。今は Windows Server 2003 の EOS (エンドオブセールス)に伴うネタを書いています。

さて、イベントのご紹介です。6月14日(土)にマイクロソフト(品川)でイベントが行われますが、そこで1コマお話させていただきます。

Hyper-V を理解する!

と題して約1時間お話させていただきます。まだまだ、余裕はありそうですので是非お時間がある方はご参加ください。

DAGはクラスターアプリ?

■DAGはクラスターアプリケーションではない
クラスター上のExchangeですが、Cluster ResコマンドでExchangeリソースが表示されなくなりました。これは、表示抑制ではなく、Exchange 2010以降では「無くなった」ということです。
下記①と②の記事を見つけました。


Exchange によって提供された ExRes.dll という名前のクラスター リソース DLL を使用する、以前のバージョンの Exchange クラスターとは異なり、Exchange 2010 はクラスター リソース DLL を必要としたり、使用したりすることはなくなりました。Exchange 2010 はクラスター化アプリケーションではありません。フェールオーバー クラスター コンポーネントの一部だけ、つまり、ハートビート機能とクラスター データベースを使用してデータベース モビリティを提供します。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd335211(v=exchg.141).aspx


以前のバージョンの Exchange Server は、クラスター アプリケーションとして機能していました。このときには、メールボックス サーバーの高可用性を実装する場合、まず Windows フェールオーバー クラスターを作成し、次に Exchange セットアップをクラスター化されたモードで実行しました。セットアップ プロセスの一環として Exchange クラスター リソース DLL (exres.dll) が登録され、クラスター化メールボックス サーバーを作成できるようになりました。
これに対し、Exchange Server 2010 は、クラスター アプリケーションとして機能しないので、可用性を高めるためにクラスターのリソース管理機能は使用されなくなりました。Exchange クラスター リソース DLL と、この DLL で提供されるすべてのクラスター リソースは存在しなくなりました。Exchange Server 2010 では、内部に用意された独自の高可用性モデルが使用されます。このモデルでも Windows フェールオーバー クラスタリングの一部のコンポーネントは使用されていますが、Exchange Server 2010 で完全に管理されています。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/magazine/ee835711.aspx

これをちょっとわかりやすく言うと・・・。
クラスターでは、クラスター上で動いているアプリのステータスを細かくチェックしていて、異常を検知するとそのアプリを設定された回数分ノード上で再起動させ、それでもダメならフェールオーバーさせる・・・ということをやっています。
クラスター内部の仕組みはこんな感じです。

リソースコントロールマネージャ・・・ノード上で再起動かフェールオーバーか判断
↓ ↑
リソースホストサブシステム・・・ステータスの監視役
↓ ↑
リソースDLL・・・そのアプリにとってふさわしいステータスチェックのコードを実装。
↓ ↑ リソースホストサブシステムからの問い合わせに応じて簡単チェック/
↓ ↑ 詳細チェックを実行してステータスを報告。
リソース(アプリ)・・・クラスタ対応アプリ

クラスターがリソースを制御する上で重要なのが、リソースDLL(Exchangeの場合、exres.dll)です。これがあるから、クラスターはそのアプリのステータスを的確に把握して、再起動やフェールオーバーの制御につなげることができるわけです。
でも、Exchange Server 2010以降では無くなった・・・つまり、Exchangeはクラスター上で動くクラスタ対応アプリではなくなったという意味です。そして、クラスターが提供していた、的確なステータスチェック、ステータス監視、アプリの再起動やフェールオーバーの判断などの機能はExchange Serverに内部実装されたということです。それが上記の「内部に用意された独自の高可用性モデルが使用されます」との記述です。
しかしそれでも、フェールオーバークラスターは活用しています。
どの部分を活用しているかというと
・ノード間のハートビート制御
・クォーラムの機能
ということです。
いままでクラスター側で担当していた、もろもろの機能がExchange側に移されたような感じです。

旅は道連れ、WSBツール

今回は、ホッテントリメーカーを使わずに題名を考えてみました。

今回は Windows Server バックアップが消えちゃうという現象です。

■現象
[役割と機能の追加]で「Windows Server バックアップ」をインストール後、「フェールオーバークラスタリング」の機能を削除(アンインストール)すると、「Windows Server バックアップ」のGUIツールも消えてしまう。
サーバーマネージャーで確認すると、Windows Server バックアップの機能自体はインストール済みになっており、またコマンドプロンプトからwbadminコマンドは実行できる。つまり、GUIツールのみ削除されている。

■原因
他のサービスをアンインストールするとき、そのサービスのGUIツールと一緒に「バックアップのGUIツール」も削除してしまっている。フェールオーバークラスタリングの削除のほか、DHCPサーバーサービスの削除でも同じ現象が起こるようだ。

■対応
RSATの機能管理ツールの中に「Windows Server バックアップ」があればまだいいのだが、これが無いので対応が面倒である。
対応策は、下記1か2である。
1. 「Windows Server バックアップ」の機能をいったん削除して、インストールし直す。
2.DHCPサーバーやNLBなどのサービスを(使わなくても)インストールしてから、削除。削除の際、確認画面の左下に表示される『管理ツールを削除する』のチェックボックスをオフにしてアンインストールすると、「Windows Server バックアップ」GUIツールが残る。

■予防策
DHCPサーバーとフェールオーバークラスタリングのサービスの削除でこの現象が起きるようだが、他のサービスの削除でも同じことが起きるかもしれない。「Windows Server バックアップ」をインストール後に何かのサービスを削除するときは、常に『管理ツールを削除する』のチェックボックスをオフにしてアンインストールするのが良いのかもしれない。
この件ではまっている技術者はけっこういるようだ。

下記サイト参考。
http://social.technet.microsoft.com/Forums/ie/ja-JP/9e145dcf-66fa-470c-b8b0-2be626c75918/windows-server-gui?forum=winserver8

iSNS サーバーとFWに今何が起こっているのか

今年初のホッテントリメーカーです。

今日のお題は、iSNSサーバーに関することになります。

■現象

iSCSIイニシエータでiSNSサーバーIPアドレスを追加しようとすると「iSNSのファイアウォール例外を有効にしますか?」を訊いてくる。「はい」にすればいいが、ここで「いいえ」をクリックしてしまうと、二度とiSNSサーバーIPアドレスを追加できなくなる。

iSNSサーバーIPアドレスを追加しようとするたびに、「iSNSのファイアウォールの例外が有効になっていないため、操作は続行できません」のエラーで弾かれ続ける。

[セキュリティが強化されたWindowsファイアウォール]で該当のiSNS用の規則を手動で有効にしても、また、ファイアウォール自体をすべて無効にしてもこの状況は変わらない。

■原因

「iSNSのファイアウォール例外を有効にしますか?」で「いいえ」をクリックしてしまうと、レジストリに設定され、以降はそのレジストリだけを見て「iSNSのファイアウォールの例外が有効になっていないため、操作は続行できません」のエラーを出すようである。ファイアウォール設定の方は見ていないので、後から手動でファイアウォール設定を適切に設定しても、それだけではダメだということである。

■対応

下記1.と2.を行う。

1. ファイアウォール設定

[セキュリティが強化されたWindowsファイアウォール]で受信の規則、送信の規則ともに該当のiSNS用の規則を手動で有効化

2.レジストリ設定

HKLMSoftwareMicrosoftWindows NTCurrentVersioniSCSIDiscoveryキーの下の

AllowiSNSFirewallException

この値が 0 になっているので、1 に変更する。

こうすると、iSCSIイニシエータでiSNSサーバーIPアドレスを追加できるようになる。

また、同じキーの下に

iSNSServerList という値もあり、ここにiSNSサーバーIPアドレスを直接追加することもできる。ここを使えば、[iSCSIイニシエータ]GUIツールを使用せずにiSNSサーバーのIPアドレスが設定できる。

Windows Server の評価版から製品版への移行

Windows Server の評価版をダウンロードして、さまざまな評価を行うことができます。その後、そのまま使い続けたいという場合もあるでしょう。その場合は、評価版を製品版に移行することができます。

Windows Server 2012 の評価バージョンとアップグレード オプション

こちらに詳細が載っていたので検証してみました。

まずは、現状の確認をします。

WS000000

評価版の場合、ライセンス認証を行うと180日間有効なことが画面右下に表示されます。これがカウントダウンされていきます。

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