Hyper-Vのマウスや画面の不具合

備忘録として記載しておきます。

Technetフォーラムで話題になっていたのですが、Hyper-Vにおいてある日突然マウスが効かなくなるという事態が発生したそうです。それもすべてのゲストOSに対して・・・・

Hyper-V 仮想マシン接続時、ゲストOS下においてマウスの動作が不能に

どうやらこの不具合、自己署名証明書に起因するものらしい。

After a new Hyper-V VMMS certificate is generated, there are mouse and screen resolution issues when managing a virtual machine using the Hyper-V Manager Console
http://support.microsoft.com/kb/2413735

掲示板にも書いてありましたが、既定で発行される証明書の有効期限が1年で、有効期限切れに伴いこの証明書が再発行されるときに発生する現象の様です。

この現象を未然に防ぐには、自前で有効期限が長期にわたる証明書を作成して、それを割り当てる必要があるようです。

こちらのKBにそのやり方が書いてありました。

いやいや、そういえば私は継続して同じ仮想マシンを1年以上使用したことがなかったんだな~

Windows7 のベースイメージを作成する

Hyper-Vで使用するWindows7のベースイメージを作成してみました。今までは差分ディスクを使わずにインストールしていたのですがさすがにめんどくさくなったので・・・

まずは、Hyper-VでWindows7をインストール。今回使用したISOはSP1込のものを使用しました。

そして、最新の更新プログラムをインストールして準備完了。

 

先に重要なことを書きます。

Windows7 でSysprepを実行すると

WS000019

このようなエラーが出ます。

Windows Automated Installation Kit for Windows 7 Readme

こちらを見ると、既知の問題として載っていました。

Windows7でSysprepを行うにはWindows Media Player Network Sharing Serviceを停止する必要があります。

これでかなり悩んだ・・・

また、応答ファイルを使用せずにSysprepをかけると追加したドライバなどが外れます。更にSysprepは3回まで可能ですが、それを回避する設定を行います。

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制限されたグループの制御に関して

今更ながら「制限されたグループ」の制御に関してまとめておきます。GPOの制御において、この「制限されたグループ」を使用することによってADのGPOの便利さを堪能できると思われます。

シナリオ

Fabrikam(という企業)のヘルプデスクの役割が今までは電話対応のみでしたが、今後はリモートデスクトップや、現地での作業も行うことになりました。よって、クライアントのローカルの「administrators」グループのメンバーとして、「GG_HelpDesk(グローバルグループ)」を追加する必要があります。

パターン1

Fabrikamではユーザーに対してローカルのadministrators権限を付与することによって、ユーザーに対して自由にコンピューターの管理を行ってもらっています。よって、現在のadministratorsのメンバー情報はそのままに、「GG_HelpDesk」を追加する必要があります。

パターン2

Fabrikamではユーザーに対してローカルのadministrators権限を付与することはしません。あくまでも、情報システム部主体でコンピューターの管理を行います。よって、ローカルのadministratorsのメンバーは情報システムが把握したメンバーとなります。

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クラスターファイル共有スコーピングに関して

クラスターファイル共有の見え方に関して、MSCS(Windows Server 2003) と MSFC(Windows Server 2008)では見え方が異なります。

以前質問があったので備忘録としてまとめておきます。

まずは、参考情報として

File Share ‘Scoping’ in Windows Server 2008 Failover Clusters
http://blogs.technet.com/b/askcore/archive/2009/01/09/file-share-scoping-in-windows-server-2008-failover-clusters.aspx

スライド1

 

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イベントサブスクリプションに関して

さて、Windows Server 2008 から新たな機能としてイベントサブスクリプションが追加されました。どのような機能かというと、イベントログを集中管理するものになります。この機能に関しては以前より求められていたもので、やっと搭載されたという感じでした。

サブスクリプション

この機能はWS-Managementを利用しています。これはコンピュータや通信機器をリモート管理するための標準規格になります。

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NLB(ユニキャストモード)のノード間通信について

Windows Server 2003 の時からあまり機能変化がないNLBですが、最近気が付いたことがあります。

今まで、NLBにおいては強い推奨としてネットワークカードは2枚にしましょうということでした。その理由はNLBの実装にありました。

NLBの動作

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Windows Intune リモートアシスタンスを試す

リモートアシスタンスとは、ユーザーが操作に戸惑った際にユーザーに代わって管理者に操作してもらう仕組みになります。

まずは Windows Intune 側の設定としては、ユーザーからリモートアシスタンスの要求があった場合に、メールで知らせてもらう設定を行います。

そのためにはWindows Intune の管理コンソールのワークスペースからアラートを選択します。

WS000015

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Windows Intune を使ってみる

Windows Intune がリリースされたこともあり、とりあえず検証してみます。

Windows Intune の基本機能は次の通り

  • 資産管理(SCCMがベースになっている)
  • 更新管理(WSUSがベースになっている)
  • マルウェア対策(Security Essentialsがベースになっている)
  • 稼働監視(SCOMがベースになっている)

まずは、30日間無料トライアルがありますのでそちらに登録します。

WS000002

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Windows Intune と Proxy の関係

とうとう、Windows Intune が正式稼働しました。

いろいろと情報を入手している最中ですが、その中で興味深いテーマを見つけました。それはWindows Intune と Proxy の関係になります。

Windows Intune は クラウドベースのクライアント管理ツールになります。

そこで当たり前の話ですが、インターネットへの接続は必要不可欠になります。では、そのインターネット接続をどのように設定するか?企業で使用するPCはほとんどの場合はProxy経由でのアクセスになります。デスクトップなど移動させないPCならば一回設定してしまえば、その後のインターネット接続は問題ないと考えますが、ノートPCなど様々な場所で使用するものや、共有端末で様々なユーザーが使用するときはどうするか?基本的にProxy設定はユーザーごとに行うことになります。

ここでの課題は何か?

  • ユーザーがProxyの設定をしていない場合はインターネット接続ができない。
  • インターネット接続環境が変わった際には手動で設定変更しないといけない。
  • Windows Intuneではユーザーが誰であろうがInternetにアクセスできる状態にないと不都合が出る場合がある。

ベストプラクティスアナライザ(BPA)に関して

さて、今まであまり気にしていなかったものがありました。それは、BPAになります。

これは Windows Server 2008 R2 から追加されたツールで、それぞれのアプリの問題点やその対処方法をアドバイスしてくれるものになります。

このツールはサーバーマネージャーから操作します。

WS000002

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