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App-V検証~その5 Office 2010 をシーケンス処理する(改訂版)

Office 2010のシーケンス処理に関しては下記情報を参考に行います。

Prescriptive guidance for sequencing Office 2010 in Microsoft App-V
http://support.microsoft.com/kb/983462/en-us

ここにも書かれていますが、あくまでもシーケンス処理の一つの方法として記載されています。使用する環境に合わせてカスタマイズする必要があります。

*今回はWindows7(32ビット)に配信するため、仮想環境にWindows7を用意しSequencer 4.6 を導入しています。
*Microsoft Office Professional 2010のボリュームライセンス版を用意します。

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App-VをWindows Server 2008 R2に入れた際に起きるトラブル?

先日 MDOP 2010 Refresh を Windows Server 2008 R2 に新たに環境を作成しなおしました。

App-Vに関してはサーバーはバージョンアップはされていないので4.5 SP1が入っています。クライアント及びシーケンサーがApp-V 4.6となっています。これでやっとOffice 2010 RTMが正式サポートされました(64Bit版のOSに対しても)

そして普通にサーバー設定も終わり何事もなかったのですが・・・

サーバーを再起動すると次のようなことが起こりました。

App-Vのコンソールを起動するとこのような画面が出てOKをクリックすると次の画面になります。

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が~ん

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これでOKを押しても画面は起動するのですが、サーバーには接続しません。よって、操作が全くできなくなるのです。

たまたまこのようなことが起こったのかな~なんてあまり気にしていなかったのですが先日TFのイベントで同様のことが起こっていることを聞きました

その際にもしかしたらSP2が出ているのでそれを適用すると直るかも・・・という話がでたので試してみました

ビンゴです。SP2を適用したら正常にApp-Vのコンソールが起動しました。

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ということで、 MDOP 2010 Refreshを使用してApp-VをR2に導入する際には、必ずApp-Vの最新のサービスパックを適用しましょう!

App-V検証~その4 Office 2010 をシーケンス処理する

今回 MDOP 2010 Refresh がMSDNで提供されていたこともあり、Windows Server 2008 R2 に新たに環境を作成しなおしました。

App-Vに関してはサーバーはバージョンアップはされていないので以前と同様の設定で問題なし。クライアント及びシーケンサーがApp-V 4.6となっています。これでやっとOffice 2010 RTMが正式サポートされました(64Bit版のOSに対しても)

ということで今回 Windows7(32bit) に対して Office2010 を配信してみました。

この Office 2010 ですがシーケンス処理を行う際に必要なツールがあります。Microsoft Office 2010 Deployment Kit for App-V になります。これはApp-V向けの展開ツールになります。

  • Office 2010 を App-V で利用可能にするソフトウェア
  • イメージの作成及び、利用時に必要
    • Office のシーケンス時に利用
    • イメージを展開するクライアントに事前インストールし利用
  • Office 2010 のライセンス認証に必要なクライアント環境を準備
  • Office 2010 のアプリケーション連携機能を利用可能にするコンポーネントを展開

今回、Microsoft Office 2010 Deployment Kit for App-V のRTMがあったのでそれを使用しました(ただし英語)。インストールしてみて判ったのですが、特に設定画面などはないので英語でも問題ないかな?

まずはWindows7のクライアントをHyper-V上に用意して、最新状態にします。その Windows7にMicrosoft Office 2010 Deployment Kit for App-Vをインストールします。

そしてApp-V4.6のシーケンサーをインストール。

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次にOffice 2007と同様にMSPファイルの作成です。

まずはOffice 2010のVL(ボリュームライセンスでないとApp-Vでの配信はできても認証ができません)をCDドライブに挿入してコマンドプロンプトを起動します。

ここで既定のインストール先を変更します。注意しなくてはいけないのが、あらかじめQドライブを作成しておき、そこに対してインストール作業を行うこと。更にインストールフォルダ名は8文字以下にすることです。私はOff2010にしました。

機能のインストール設定を行います。Access、Excel、Outlook、PowerPoint、Word、Office共有機能は全て「マイコンピューターから実行」にしておきます。Officeツールに関しては「Microsoft Office Document Imaging」は「インストールしない」で、そのほかは「マイコンピューターから実行」にしておきます。

これで保存をしてMSPファイルを作成します。

次にこのMSPファイルを使用してセットアップ作業をシーケンス処理します。

Microsoft Application Virtualization Sequencerを起動し、ファイルから新しいパッケージの作成を行います。

パッケージ名にoff2010と入力し、次へ。

監視の開始をクリックし、Office 2010のCDを入れます。コマンドプロンプトよりmspファイルを使用したセットアップを行います。

例 setup.exe /adminfile “c:off2010.msp”

インストールが終了したら監視の停止をクリックし、アプリケーションの構成画面で必要なものだけを残す

ここでosdファイル名を変更する。既定では、OSD ファイル名が空白文字や複数のピリオドなどが含まれたファイル名になっているため、不必要な文字を削除した短いファイル名に変更します。これを各OSDファイルで行わないとショートカットがこのままの名前になるので悲しい結果が訪れます。

アプリケーションの起動ではOutlook以外を起動します。たとえば、Accessを起動し、その後F1を押してヘルプを表示させます。そしてそれらを閉じる。この操作を各アプリケーションに行います。

ここは変更しないにしておきます

これでシーケンス処理は完了なのですが、少々調整が必要

[仮想レジストリ] タブをクリックして、User/%SFT_SID%/Software/Microsoft/Office/Common/UserInfo を右クリックし、[キー]-[削除]をクリックしてシーケンス作業時のユーザー情報を削除します。この作業により、アプリケーションを配信した際に、クライアントPCにログインしているユーザーの情報が反映されます。

[展開]タブでプロトコルをRTSPにして、ホスト名を入力します。その際に考慮しなくてはいけない問題があります。それは通常サーバーのcontentフォルダに対してシーケンスしたパッケージをいれますが、Office2010を複数のOSで使用するには、OS毎にパッケージを作成する必要があります。ということはフォルダ分けをしないととんでもないことになります。ですので、今回はoff2010をいうフォルダを作成することにし、パスにoff2010を入力しました。

[OSD]タブを開き[SOFTPKG]-[IMPLEMENTATION]-[VIRTUALENV]を開きます。TERMINATECHILDRENをTUREに変更します。  これは、Office2007は終了してもタスクが残るので、終了時に強制的にタスクを終了させる設定です。

[VIRTUALENV]を右クリック>要素>追加>POLICIESを選択します

[POLICIES]を右クリック>要素>追加>LOCAL_INTERACTION_ALLOWEDを選択します

LOCAL_INTERACTION_ALLOWEDを選択し、右ペインの要素テキストにTUREと入力します。OfficeはOLEやIMEとの連携を行うので、そのための設定です。

この操作を各アプリケーション毎に行う必要があります。

Office2010が設定するファイルの関連づけ情報には日本語が使用されています。このような場合、正しくクライアントPCにアプリケーションが配信されません。この問題に対処するために、作成されたOSDファイルの文字コードをUnicode に変更します。

以上でシーケンス処理が終了になります。後はサーバーに登録し、クライアント側で起動するだけですね。

クライアント側では、App-V クライアントをインストールし、Microsoft Office 2010 Deployment Kit for App-V をインストールします。

初回起動時にプロダクトキーを入力します。

認証がうまく行けば以後は聞いてきません。

そして左がApp-Vで配信されたOffice2010、右がRemoteAppのOffice2007です。

これがはたしてベストの設定なのかはわかりませんが、Office2007の時の設定を参考にして行いました。とりあえず、無事動いています。

App-V検証~その3 アプリ配信及びトラブル対応

実は配信作業でトラブルがあって、それを解消するまでに3日もかかってしまいました。まあ、それのおかげでApp-Vの仕組みが分かってきたのでよしとしましょう。

ではどのようなトラブルだったのか?

クライアントとの通信はできていて、アイコンは表示されています。しかし、アプリのダウンロードがうまくいかないという現象です。更にデフォルトアプリに関してはうまくダウンロードができるのです。

このエラーに関しては、KBが見つかりました
Error message when the SoftGrid Client tries to start an application: “Error code: xxxxxx-xxxxxx0A-20000194”
http://support.microsoft.com/kb/930614/en-us

結論から申しますと、デフォルトのcontentフォルダがそのまま使用されていたのが原因でした。インストールの際に変更したと思っていたのですが、何度も繰り返しインストールを行っていたこともあり変更されていなかったのです。判ってみたら簡単なことで、osdファイルはHTTP経由でのダウンロードで、これはIISでの設定になります。しかし、sftファイルはrtsp経由でApp-Vサーバー側の設定なのです。

contentフォルダに関してはApp-Vコンソールからの変更はできません。

では、どこで変更するのか?

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OSが64ビット版の場合、HKLMSoftwareWow6432NodeMicrosoftSoftGrid4.5ServerSOFTGRID_CONTENT_DIRを変更します。

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これでcontentフォルダが変更になります。サービスを再起動することによって反映されます。

では、アプリケーションの登録です。

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通常はsprjファイルを使用してアプリケーションを登録します。パッケージから登録する方法もありますが、そうすると、各種設定を手作業で登録することになり面倒ですのでね。今回はOfficeを登録します。

この際の注意点としては、contentフォルダに対してシーケンス処理を行ったファイルを全てコピーしなくてはいけないということです。更に、osdファイル設定を行う際に[展開]タブでパスを記載しましたが、そのパス構成に合わせたフォルダ構成にしないといけません。ですので今回はoff2k7-vというフォルダをcontentフォルダ配下に作成して、シーケンスしたファイルを全てコピーしました。

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そうすると、オフィスアプリが登録されます。同時にパッケージも登録されます。

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登録されたアプリに対してそれぞれ設定をしますが、まあ、デフォルトのままでもいいでしょう。全ての設定が完了したらクライアントを起動して確認です。

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これが苦心の作。Office 2003がMED-V、Office 2007がApp-Vでの動作になります。

App-V検証~その2 Office 2007 をシーケンス処理する

App-Vで配信を行うためのアプリケーションとしてOffice 2007にチャレンジです。やってみると判るのですが、これが意外と大変!!

参考にしたのは
http://download.microsoft.com/download/5/d/c/5dc5825c-41c0-4a63-ace6-51ef1821c3c1/OfficeEnterprise2007_sequence.doc
になります。

セットアップカスタマイズファイル(MSPファイル作成)

まずはOffice 2007のCDをドライブに挿入してコマンドプロンプトを起動します。

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CDのドライブレターでSetup /adminで起動します。

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このままOKをクリック

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ここで既定のインストール先を変更します。注意しなくてはいけないのが、あらかじめQドライブを作成しておき、そこに対してインストール作業を行うこと。更にインストールフォルダ名は8文字以下にすることです。私はOff2007にしました。

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プロダクトキーを入力し、使用許諾にチェックを入れます

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機能のインストール設定を行います。Access、Excel、Outlook、PowerPoint、Word、Office共有機能は全て「マイコンピューターから実行」にしておきます。Officeツールに関しては「Microsoft Office Document Imaging」は「インストールしない」で、そのほかは「マイコンピューターから実行」にしておきます。

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[レジストリエントリの追加]を選択し、[追加]ボタンをクリックして下記レジストリエントリを追加します。
ルート:HKEY_LOCAL_MACHINE
データ型:dword
キー:SOFTWAREMicrosoftWindowsWindows SearchPreferences
値の名前:PreventIndexingOutlook
値データ:00000001
この設定により、Outlook2007のWindows Desktop Searchを無効にし、Classic Searchを有効にします。App-Vで配信したOutlook2007では、Windows Desktop Searchを利用できなくなります。

メニューから[ファイル]-[名前をつけて保存]を選択します。任意のファイル名でリムーバブルメディア等にMSPファイルを保存し、Officeカスタマイズツールを終了します。

Office 2007シーケンス

Microsoft Application Virtualization Sequencerを起動し、ファイルから新しいパッケージの作成を行います。

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パッケージ名にOffice2007と入力し、次へ。監視の開始をクリックし、Office 2007のCDを入れます。

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コマンドプロンプトより、MSPファイルを使用したセットアップを行います

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今すぐインストールを選択し、インストール先は

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Q:Off2007ですね

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Officeのインストールが完了したら、今度はあらかじめ用意しておいたSP2を導入し、再起動を聞いてくるがここはぐっと我慢

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全てのインストールが完了したら、監視の停止をクリックする。後から気がついたことですが、アドオンなども入れたければこの段階でインストールします。

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仮想ファイルシステム(VFS)にはMSIファイルライブラリを仮想ファイルの中に追加するような資料がありますが、既知の問題としてここにそのようなファイルを入れると不具合があるそうなのでここは入力せずに進みます。

Microsoft Application Virtualization Management System リリース ノート 4.5 SP1
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ee677081.aspx

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アプリケーションの構成で必要なショートカットを残します

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ここではAccess、Excel、Outlook、PowerPoint、Wordのみ残す設定にしています。

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残したAccess, Excel, Outlook, PowerPoint, Wordのショートカットに対して、ショートカット名、バージョン、osdファイル名などを変更します。
ここではExcelを例にとって手順を説明します。一覧でMicrosoft Office Excel 2007 を選択した状態で[編集] ボタンをクリックします。アプリケーションの編集画面が表示されます。
既定では、OSD ファイル名が空白文字や複数のピリオドなどが含まれたファイル名になっているため、不必要な文字を削除した短いファイル名に変更します。これを各OSDファイルで行わないとショートカットがこのままの名前になるので悲しい結果が訪れます

ですので、バージョンは12、OSDファイル名はExcel2007.osdに変更します。

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アプリケーションの起動ではOutlook以外を起動します。たとえば、Accessを起動し、その後F1を押してヘルプを表示させます。そしてそれらを閉じる。この操作を各アプリケーションに行います。

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Officeアプリの初回起動時に上記画面が出ますが、ここはそのまま次へ

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そしてMicrosoft Update を使用しないにクリックして完了

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これを繰り返すとこのような画面になります

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最後にシーケンスパッケージを作成します。その後

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[仮想レジストリ] タブをクリックして、User/%SFT_SID%/Software/Microsoft/Office/Common/UserInfo を右クリックし、[キー]-[削除]をクリックしてシーケンス作業時のユーザー情報を削除します。この作業により、アプリケーションを配信した際に、クライアントPCにログインしているユーザーの情報が反映されます。

[ツール] メニューをクリックし、[診断] から [コマンドウインドウ] をクリックします。次のコマンドを入力し、MSMINCHO.TTF ファイルを削除します。 ここでは例として、Q:Off2007 ディレクトリへシーケンスした場合のコマンドを説明します。

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Q:
cd Off2007vfsCSIDL_FONTS
del MSMINCHO.TTF
exit

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[ファイル] タブをクリックし、Offi2007VFSCSIDL_FONTS ディレクトリを展開します。MSMINCHO.TTF をクリックし、ファイル名を任意の名前に変更します。短い形式の名前の変更は行わず、 [適用] ボタンをクリックします。その後 [ファイル] メニューの [名前を付けて保存] をクリックし、パッケージに任意の名前を付けて保存します。

※上記手順を踏まずにシーケンス作業を終了すると、App-V Desktops に 配信したMicrosoft Office Word 2007の明朝体が正しく表示されないことがあります。

http://support.microsoft.com/kb/953594/ja

[展開]タブでプロトコルをRTSPにして、ホスト名を入力します。その際に考慮しなくてはいけない問題があります。それは通常サーバーのcontentフォルダに対してシーケンスしたパッケージをいれますが、Office2007を複数のOSで使用するには、OS毎にパッケージを作成する必要があります。ということはフォルダ分けをしないととんでもないことになります。ですので、今回はoff2k7-vをいうフォルダを作成することにし、パスにoff2k7を入力しました。(ここで悩んだのが”/”を先頭に付けるか?作成されたOSDファイルを確認したところ、”/”は必要ないみたいです)

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[OSD]タブを開き[SOFTPKG]-[IMPLEMENTATION]-[VIRTUALENV]を開きます

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TERMINATECHILDRENをTUREに変更します。  これは、Office2007は終了してもタスクが残るので、終了時に強制的にタスクを終了させる設定です。

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[VIRTUALENV]を右クリック>要素>追加>POLICIESを選択します

WS000046

[POLICIES]を右クリック>要素>追加>LOCAL_INTERACTION_ALLOWEDを選択します

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LOCAL_INTERACTION_ALLOWEDを選択し、右ペインの要素テキストにTUREと入力します。OfficeはOLEやIMEとの連携を行うので、そのための設定です。

この操作を各アプリケーション毎に行う必要があります。

そうそう、後から気がついたのですがパッケージ名もユニークじゃないといけないかも~。パッケージ名をOffice2007で作りましたが、[プロパティ]タブより変更できたので、off2k7-vに変更しました。これなら今後ダブることはないですね。

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Office2007が設定するファイルの関連づけ情報には日本語が使用されています。このような場合、正しくクライアントPCにアプリケーションが配信されません。この問題に対処するために、作成されたOSDファイルの文字コードをUnicode に変更します。

以上でOffice Enterprise 2007のシーケンス作業は終了です。生成されたosdファイル、icoファイル、sft ファイル、sprjファイルをApp-V Serverを実行しているサーバーマシン上にコピーし、配信するための設定作業を行います。osd ファイルは、Access,Excel,Outlook,PowerPoint,Wordのそれぞれに対して作成されています。5つのosd ファイルを登録する必要があります。

この作業に3日間かかりました。スナップショットは初期のものがありますがテキストに書かれている内容が正しいです。結局何回作り直したんだろう・・・

いや~、初めてシーケンス処理を行いましたが結構大変ですね。

App-V検証~その1 環境作成

App-Vの概要

App-VはMDOPの一製品として提供されているアプリケーション仮想化ソリューションになります。

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コンポーネントとしては、App-Vサーバー、App-Vクライアント、そして配信するアプリを作成するApp-Vシーケンサーがあります。これを構築していきます。

現在マイクロソフトから提供されている最新バージョンはApp-V4.5 SP1なのでそれを用いての構築を行います。ちなみにクライアントはVista SP2を使用します。

参考資料は
Microsoft Application Virtualization スタート アップ ガイド
になります。

今回は、サーバーとしてWindows Server 2008ベースで、SQL Server 2008を用いての構築を行いました。

サーバー編

基本的にはスタートアップガイドに沿って行えば問題なくインストールできますので、勘所を記載していきます。まずApp-Vのインストール前にSQLサーバーのインストールを行いますが、特に難しい設定は必要ありません。SQLサーバーデータベースサービスさえ入っていればいいので・・・そうそう、ADは必須です。

そしてIIS7.0をインストールしておきます。この際に忘れてはいけないのが、「ASP.NET」と「IIS管理スクリプト及びツール」は必須になります。後は必要に応じて追加していきます。

ADでの作業としてはユーザーとグループを作成しておきます。とりあえずはガイドに記載されているものを作ればいいでしょう

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あと、今回の環境ではApp-Vと同じサーバーにSQLサーバーが入っています。実は、App-VはSQL Server のサービスが起動していない状態で、Application Virtualization Management Server サービスが起動すると起動に失敗することがあるので依存関係の設定を行いました。

sc config AppVirtServer depend= MSSQLSERVER

ちなみにExpress Edition を使用している場合は [MSSQL$SQLEXPRESS] となります。

IISの設定としては、次の項目を行います。

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仮想ディレクトリ(appv)を作成し、ハンドラマッピングより実行にチェック。

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デフォルトサイトよりMIMEの種類として、.osdに対して、application/virtualizationを追加

次に、FWの設定です。sghwsvr.exe と sghwdsptr.exeに対して受信の許可を与えます。

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後はApp-V Management Consoleを起動し、コンテンツパスを設定します。

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クライアント編

クライアントの導入に関してはガイド通りに進めていけば問題なくインストールできます。

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インストールが完了したら、サーバーからのアプリケーション配信確認を行います。サーバーにはDefault Applicationが用意されているので、そのアプリケーションが配信できればとりあえずセットアップ完了です。

Server側でDefault Applicationの設定を変更します。

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このあたりの設定内容はガイド通りに進めましょう。そうそう、私はデフォルトのcontentフォルダではなく、自分でフォルダを作成してそこをApp-Vのcontentフォルダにしましたので、デフォルトのcontentの場所にDefault Application一式があるのでコピーして持ってきました。

クライアントの確認です。

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コントロールパネルの管理ツールよりApplication Virtualization Clientがあるので起動します。公開サーバーを選択します。

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更新タブより[更新]をクリックすると、デスクトップ画面にアイコンが表示されるはずです。そこでそのアイコンをクリックすると次の画面が出るはずです。

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これが出れば、App-Vの環境作成は完了になります。

MIMEの設定が間違っていると、更新をクリックしても、デスクトップ画面上にアイコンは表示されませんでした。

次回はシーケンスにチャレンジです。