Hyper-V」タグアーカイブ

AsteriskNOW 2.0.2 インストールメモ

現在、わけあってIP電話のお勉強をしています。そんなわけで、私の最も苦手とするOSのインストールをすることになりました。はい、Linuxです。

物理環境は用意できないので仮想環境(当然、Hyper-Vです)にインストールしてみました。

Asteriskとは、簡単に言うと電話の交換機になります。それがインストール済みの状態で提供されているのが、AsteriskNOWになります。

このAsteriskNOWはCentOSベースで提供されているので、Hyper-Vで動きますよね~

今回入手したのはAsteriskNOW 2.0.2になります。

インストールはほぼ全自動だったので、特に問題ありませんでした。

問題は「Linux Integration Services」のインストールになります。LinuxのOSのバージョンによって、ISのバージョンも確か違ったはず。

ということで、今回使用したCentOSのバージョンを調べてみると、5.8でした。

5.xのバージョンで使用する「Linux Integration Services」のバージョンは2.1なので入手してインストールします。

しかし、このディストリビューションではうまくインストールできない・・・

どうやら、ISのインストールには開発ツールが必須のようです。入っていないのでインストールする必要がありました。

当然のことながら、まだISが入っていないのでHyper-Vのネットワークカードは動きませんので、レガシーネットワークカードにしてとりあえず、ネットワーク通信が可能な状態にしてインターネットにつなげます。

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Windows Server 8 で確認するHyper-Vネットワーク設定~その1

Windows Server 8 の Hyper-V ではネットワークの設定画面よりハードウェアアクセラレータの設定が可能になっています。そこで気になるのが Virtual Machine Queues(VMQ) と Single Root I/O Virtualization (SR-IOV) になります。

VMQ や SR-IOV とは何者なのかを調べてみました。

VMQ と SR-IOV は両方とも仮想マシンのネットワークパフォーマンスを向上させ、Hyper-V Windows Server Management partitionのようなVM Manager(VMM)のオーバーヘッドとCPU ボトルネックを最小化させるテクノロジーになります。

ただし、それぞれ異なる方法でそれを実現しています。

Win8Hyper-V_NIC

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仮想ディスク(VHD)のパフォーマンス問題

先日勉強会に行った際に仕入れたネタなのですが、備忘録として載せておきます。

VHDのパフォーマンスについての話なのですが、Windows Server 2008 R2のHyper-VにおいてはVHDのパフォーマンスが改善され、固定VHDにすればほぼネイティブと同等のパフォーマンスを提供するのは皆さんご存知だと思います。

しかし、HW(HDDの仕様)次第では大幅にパフォーマンス劣化が起こるそうです。

それはAFT(Advanced Format Technology)に起因するものになります。AFTはHDDの容量拡大を目的とした高密度化に伴い、セクタサイズを4Kバイトに変更(BigSector)、現在のWindowsでサポートされる512バイトセクタを論理セクタとしてエミュレーションする技術で「512 byte emulation drives」、「512e」とも呼ばれます。

Windows のドライブのセクター サイズが大きいのマイクロソフトのサポート ポリシーの詳細について

3Tや4Tのディスクが増えてきましたが、それらの2Tを超えるディスクにはAFTが使われています。また最近では2T以下のディスクにも使われるようになりました。

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CPUのリソースコントロール に関して

Hyper-Vの設定にはCPUに関するものがあります。

そこでCPUのリソースコントロールに関して備忘録としてまとめておきます。

■仮想マシンの予約

仮想マシンが確保するプロセッサの割合を0から100%で予約できる。例えば、100%にセットした場合、100%(全システムリソースに対する割合としては50%)を消費することになる。ただし、予約されたリソースは、使用時のみ確保される。また、既定の0の場合は、CPUの負荷に合わせてシステムリソースは可変する。CPUが割り当てられないわけではない。

■仮想マシンの限度

仮想マシンが使用するプロセッサの割合を上限値で設定する。例えば、仮想マシンBの限度を40%にセットした場合、プロセッサにいくらアイドルタイムがあっても、仮想マシンBが、40%(全システムリソースに対する割合としては20%)以上を使用することはない。

■相対的な重み

プロセッサが飽和状態の場合、仮想マシン間でのプロセッサの使用率の割合を決定する。相対的な重みは、1から10000までの値が指定できる。既定の仮想マシンの相対的な重みは100である。例えば、仮想マシンAの重みを200、仮想マシンBの重みを300、仮想マシンCの重みを500にすると、仮想マシンA・B・Cは2:3:5の比率でプロセッサを占有する。

ただし、仮想マシンA・B・Cに100・100・800と設定した場合、1:1:8にはならない。これは1つの仮想マシンが使用できる全システムリソース対する割合は50%に制限されるためである。100・100・800と設定した場合は25%・25%・50%の割合でプロセッサを占有する。

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Windows Server バックアップ に関して~その6~

Windows Server バックアップの復元に関してまとめておきます。

■ディザスタリカバリー

ディザスタリカバリーとは、サーバーの状態をすべて回復することになります。たとえば、HW障害などでHDDがクラッシュしてしまい、バックアップから復元を行うなどが考えられます。

その際の手順としては、メディアDVDなどからWinREを起動し、「システムイメージの回復」を選択します。

この際にバックアップ先が専用HDDならば、HDDを復元先PCに接続しておくことによって自動的に復元するデータを認識します。しかし、ネットワーク越しに保存してある場合は、そのネットワークのサーバーに接続しなくてはいけません。

その際、DHCPからIPアドレスを取得するか、静的にネットワークアドレスを設定する必要があります。

静的にネットワークアドレスを設定する際には、タイミングが重要です。「コンピューターイメージの最適用」の画面で「ネットワーク上のシステムイメージを検索する」をクリックするとネットワークドライバが読み込まれます。これでネットワークの準備ができました。このタイミングでShift+F10をクリックしてコマンドプロンプトを出すか、システム回復オプション画面よりコマンドプロンプトを選択します。

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設定画面から確認するHyper-V3.0

Windows Server Developer Preview がMSDNから提供されています。さっそく導入してみました。

そこで Hyper-V3.0 が Hyper-V2.0 からどのように変化しているのか設定画面から確認してみたいと思います。

(あくまでも Developer Preview なのでこの状態で製品として提供されるとは限りません)

WS000023

 

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Windows Developer Preview の情報

とうとうWindows Developer Preview が登場しました。次期Windows が実環境で検証できます。

Windows Developer Preview downloads

こちらからWindows8がダウンロードできます。

またServer製品であるWindows Server 8 に関してはMSDNで提供しています。

さて、ISOの大きさが4.8GのものもありDVDはDLでないと焼けないものがありましたのでUSBに入れてみました。

ダメもとでやってみてのですが、Windows 7 USB/DVD Download Tool でうまくいきました。

インストール自体はウィザードに従っていけば問題なくできると思われます。

WS000000

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Hyper-V に Vyatta(仮想ルーター)を導入してみる

検証環境をHyper-V上に導入することはよくあると思います。しかし、外部接続をするのはちょっとやだな~なんてことはありませんか?しょうがないので導入時のみ外部接続ネットワークを使用してアップデートなどを行い、その後に内部接続ネットワークに切り替えるなどしていました。

そこでHyper-V上に仮想マシンとしてルーターを導入できればすごい便利になると思い探してみました。

見つけたのが、オープンソースのVyatta:ヴィヤッタになります。

この仮想ルーターがすごい!Linuxベースなんですが、軽い。そしてコマンドがCiscoと似ていることもありコンフィグもCiscoルーターを触ったことがある人ならば容易にできるでしょう。

なおかつ、マニュアルの整備がされていることもありすごい便利です。

■Vyattaの入手先

vyatta.com

vyatta.org

になります。

2011年9月現在の最新バージョンは6.3になります。

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Hyper-Vのマウスや画面の不具合

備忘録として記載しておきます。

Technetフォーラムで話題になっていたのですが、Hyper-Vにおいてある日突然マウスが効かなくなるという事態が発生したそうです。それもすべてのゲストOSに対して・・・・

Hyper-V 仮想マシン接続時、ゲストOS下においてマウスの動作が不能に

どうやらこの不具合、自己署名証明書に起因するものらしい。

After a new Hyper-V VMMS certificate is generated, there are mouse and screen resolution issues when managing a virtual machine using the Hyper-V Manager Console
http://support.microsoft.com/kb/2413735

掲示板にも書いてありましたが、既定で発行される証明書の有効期限が1年で、有効期限切れに伴いこの証明書が再発行されるときに発生する現象の様です。

この現象を未然に防ぐには、自前で有効期限が長期にわたる証明書を作成して、それを割り当てる必要があるようです。

こちらのKBにそのやり方が書いてありました。

いやいや、そういえば私は継続して同じ仮想マシンを1年以上使用したことがなかったんだな~