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P2V でゴーストNICはエラーになる

これも備忘録として記録しておきます。

SCVMMでP2Vを行う際に、ゴーストNICがあると79%でエラーになるそうです。

A System Center Virtual Machine Manager 2008 P2V fails at 79% with Error 551

ゴーストNICを削除するには・・・

ネットワーク アダプターに IP アドレスを設定する際のエラー メッセージ

Microsoft Fix it 50609があるので楽ですね。

実際にこのような状況になったらはまりそうだな~

Virtual Machine Servicing Tool 3.0 環境を構築する

SCVMMの補完ツールとして、Virtual Machine Servicing Toolがあります。

これは自動的にオフラインのマシンに対して更新プログラム等を適用させるツールになります。今までのバージョンではオフラインとは言っても、実際には仮想マシンを起動させて更新プログラムを適用させることを行っていました。

しかし、ある課題がありました。それは、Sysprep済みのイメージはこの仕組みではうまくいかないということです。

そこで、最新バージョンであるVirtual Machine Servicing Tool 3.0 ではDISMの機能を使用して実際に端末を起動しなくても更新プログラムなどを適用できる仕組みを提供しています。

ただし、この機能を使用できるのはWindows Server 2008 R2 or Windows7 になります。なぜなら、DISMをサポートしているのはこれらのOSからだからです。

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SCVMM 2008 R2 での P2V で気がついたこと

SCVMM 2008 R2 を使うようになって気がついたことがあります。

1. 動作が軽くなった

これはかなりよくなりました。今までは、たとえるなら「もっさり」動作していました。またアイコンをクリックして起動するまでに1分以上かかっていたこともありましたが、かなり改善されたのはよかったです。

2. ホストの追加でエラーが少なくなった

以前はホストの追加でのエラーが頻繁に起こっていました。原因は追加ホストでのFWがうまく設定できないことにあったのですが、R2になってここら辺の処理が改善されたようです。

3. PV2の際に使用されるポートが変わった

P2V using System Center Virtual Machine Manager 2008 may fail with error 3154 (0x8099319E)
http://blogs.technet.com/scvmm/archive/2009/05/28/p2v-using-system-center-virtual-machine-manager-2008-may-fail-with-error-3154-0x8099319e.aspx

ここにも情報がありました

以前はBITSが443ポートを使用していましたので、P2Vの際に対象ホストが443を使用していた場合はエージェントがそれを使ってしまうのでホスト側でもともと443使用していたアプリは動作しませんでした。その際はSCVMM側でポートの変更を行うことによって対処可能でした。

しかし、R2では40443がデフォルトポートになっているので以前のような心配はしなくて済むようになりました

これ、先日講義を行っていて初めて気がつきました。

説明をしていて、netstat –n で確認してもらったらポートが変わっている!

いや~、些細なこと?ですがいい方向に変わっていますね。

SCVMMのライブラリ

SCVMMを使用する際に必ずライブラリを追加すると思われます。デフォルトの状態ではC:ドライブに作られるのでさすがにそのフォルダは使わないでしょう。

ということは、別のライブラリフォルダを作成すると思います。

ライブラリの実態はファイルサーバーになるのでテストした際に、Windows Server 2003にファイル共有を作成してそれをライブラリにしようとしましたがうまくいかない。

実は、VMM サーバー、全てのバーチャル マシン ホスト、および VMM によって管理されるすべてのライブラリ サーバーにSCVMMのライブラリWS-Management Version 1.1をインストールしておく必要があります。VMMは、WinRM(WS-Management)を使用して、VMM サーバー、バーチャル マシン ホスト、およびライブラリ サーバーにまたがった操作を実行するためです

Windows Server 2008及びVistaは既に導入済みなので考慮する必要はないですね。

いうことで、Windows Server 2003にWinRMをインストールすることによってライブラリ登録ができるようになります。

そこで、Windows 2000 Serverのファイル共有は使えるのか?と考えるとWindows 2000 Server用のWinRMが提供されていない現状では使えないということになりますね。

更にWindows Server 2008におけるFWの問題が発生する場合は、ファイル共有を行っているサーバーで「WinRM Quickconfig」を実行します。

このコマンドが行っている内容は安納さんのブログで紹介されていますので割愛します

【Windows Server 2008】WinRM Quickconfig って裏で何をやっている?

こんな些細なことでも知らないと結構はまってしまうかも・・・

SCVMM P2Vを行う

さて、SCVMMの目玉は何と言ってもP2V(物理マシンから仮想マシンへの移行)ではないでしょうか?

ということで、P2Vを試してみました。

まずは「物理変換の変換ウィザード」を実行します。

WS000000

ここで変換元サーバーのIPアドレス、管理者のユーザーID(通常はadministrator)とパスワード、コンピューター名を指定します。

WS000001

そして仮想マシンの管理名を入力

WS000002

そうすると、先の情報を利用して変換元にVMMエージェントを入れ込みます

WS000003

変換するボリュームを選択します。ここでHDDを可変や固定など選択できます

WS000004

プロセッサ数とメモリ容量を指定

WS000005

どの物理マシンに変換するかを指定

WS000006

保存場所のパス指定

WS000007

仮想ネットワークの指定(最初はつなげない方がいいかもしれません)

WS000008

追加のプロパティ指定(自動起動など)

WS000009

ここで変換情報の確認を行います。この場合は変換元のOSがWindows Server 2003 R2 SP2だったのでsp2.cabというファイルがないとだめだよ~という情報が・・・

あわてずに、sp2.cabを入手して指定の場所へコピー

再確認をすると・・・

WS000010

問題なし

WS000011

これで作成をすれば出来上がり~

ということで、終了になります。

WS000012

実際には、この後に移行した仮想環境のメンテナンスを行う必要があります。

ポイントとしては移行元のアプリにおいて、マシン依存のアプリやウイルスソフトはあらかじめアンインストールしておくことをお勧めします。そうそう、移行して気づいたことは移行最中に仮想ゲストサービス(統合サービス)が自動的に行われるようです。

初めてのSystem Centerシリーズ

今回、初めてSystem Centerシリーズを使うことになりました。

このSystem Centerには様々な製品が存在します。

実はHyper-V関連のコース準備をしているのですが、System Centerも使うので初体験です。今回はHyper-Vを管理するSystem Center Virtual Machine Manager 2008(SCVMM)を導入です。しかし、この製品だけではフル機能を使うことができないのでSystem Center Operations Manager 2007(SCOM)も一緒に導入しました。

今回のインストール順序としては(ホストはWindows Server 2008 Enterprise x64)

  1. SQL Server 2005
    SQL Server データベースサービス
    Reporting Services
  2. SQL Server 2005 SP3
  3. SCOM2007
  4. SCOM2007 SP1
  5. 管理パックのインポート
  6. SCVMM2008
  7. SCVMM2008とSCOM2007連携管理ツール

こんな順番でインストールしました。

さてここで重要なこととしては、SCVMM2008とSCOM2007との連携には条件があります。

SCOM2007SP1は必須

あらかじめ次の管理パックをDLしインストールしておく必要がある。

管理パックインストール

  • Microsoft.SQLServer.Library
  • Microsoft.SQLServer.2005.Monitoring
  • Microsoft.SQLServer.2005.Discovery
  • Microsoft.Windows.InternetInformationServices.CommonLibraty
  • Microsofft.Windows.InternetInformationServices.2003

ここで管理パックをマイクロソフトよりDLする必要がありますが、日本語のSystem Center管理サイトより検索すると1個前のバージョンであるMOM2005の管理パックをDLするように促されます。実はこれが罠で、初めての私はこれがSCOM2007でも使用できるもんだと思ってしまったんです・・・しかし、調べてみるとアーキテクチャが変わっているので使えないことが判明。んでヘルプで調べるとコンバートができるとか書いてあるのでわざわざコンバートしなくてはいけないのかな?とか思っちゃいました。その後調べてみる英語版のテックネットサイトからDLできることがわかりました。ここからSCOM2007の管理パックをDLしてインストールしてやっと前提条件が整います。このあと、SCVMMのインストール画面よりOperations Managerの構成を選択するとSCVMMの管理パックとともにインストールしてくれます。

これでやっとSCVMM2008の環境ができました~~~

さてこれからいろいろといじってみます。