Windows Server バックアップ に関して~その1~

Windows Server 2008 になってからバックアップツールに大幅な変更がありました。今までのNtbackupツールは使用できなくなり新しいバックアップツールであるWindows Server バックアップを使用することになります。

それでは今までNtbackupツールを使用してバックアップしたデータは一切復元することはできないのか?これに関してはマイクロソフトはWindows NT バックアップ/復元ユーティリティを提供していますのでそれをインストールすれば復元のみできるということになります。

このツールの注意点としては、Windows NT バックアップ/復元ユーティリティをインストールして実行する前に、リムーバブル記憶域の管理機能をオンにするか、インストールする必要があります。

注意: リムーバブル記憶域の管理を有効にしないと、NTSMAPI.dll エラーが発生することがあります

Windows Server 2008 の場合は、「リムーバブル記憶域マネージャ」を「機能」から追加

Windows Server バックアップは今までと同じ使い方をすることはできないかもしれません。というのも、そもそもこの新しいバックアップツールの基本的な使用方法は「ディスク to ディスク」になるからです。

そんなこともあり、テープ装置のサポートは無くなりました~~~

ただし、APIはサポートするので今後もテープ装置を使用したいのであればサードパーティ製のバックアップソフトを使用すれば使えます。

Windows Server バックアップのポイント

  • Windows Server バックアップは Windows Server 2003 R2 以前のNTバックアップとは全く異なるテクノロジーを採用し、バックアップ形式も異なる
  • バックアップ形式はVirtual PCやVirtual Serverの仮想ディスク形式のVHDを採用
  • D2D(ディスクツーディスク)が基本で、ローカルの空き固定ディスク、USBやIEEE1394などで接続された外部リムーバルディスク、DVDメディア、ネットワークの共有がサポート
  • テープ装置の廃止
  • バックアップメニューは「バックアップスケジュール」と「1回だけのバックアップ」がある
  • スケジュール実行ではディスクのみバックアップ可能
  • スケジュール実行でディスクを指定するとバックアップ専用ディスクとなり、フォーマット後はマウントが解除される
  • バックアップにはHDD全体か、ボリューム単位でバックアップできる(システムステートのみのバックアップは不可能)
  • NTバックアップとは互換性がない
    (ただし、Windows NT バックアップ/復元ユーティリティが提供されている)
  • より柔軟なバックアップを行うにはコマンドライン版「wbadmin」を使用する

復元には「ファイルおよびフォルダ」と「ボリューム」がある。前者は指定したファイル、フォルダのみを復元し、後者は指定したボリューム全体を復元する。

なお、以下のシステムフォルダは元の場所には復元できない。

%systemdrive%Boot
%systemdrive%Program Files
%systemdrive%System Volume Information
%systemdrive%Users
%systemdrive%Windows

これらのフォルダを元の場所に復元したい場合はシステム回復環境(WinRE)を実行する必要がある

次回はもう少し突っ込んだ考察を入れてみたいと思います。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください