App-V検証~その5 Office 2010 をシーケンス処理する(改訂版)

Office 2010のシーケンス処理に関しては下記情報を参考に行います。

Prescriptive guidance for sequencing Office 2010 in Microsoft App-V
http://support.microsoft.com/kb/983462/en-us

ここにも書かれていますが、あくまでもシーケンス処理の一つの方法として記載されています。使用する環境に合わせてカスタマイズする必要があります。

*今回はWindows7(32ビット)に配信するため、仮想環境にWindows7を用意しSequencer 4.6 を導入しています。
*Microsoft Office Professional 2010のボリュームライセンス版を用意します。

シーケンス事前準備(以下全ての操作はシーケンスマシンで行います)

Microsoft Office 2010 Deployment Kit for App-V
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=479f12f2-5678-493e-bce1-682b3ece5431&displaylang=en
をダウンロードし、展開してできたOffVirt.msiファイルをC:Windowsにコピーします。

レジストリエディタより下記レジストリを編集します。

clip_image002

HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftSoftGrid4.5SequencerSxSAppExtensionsにVSLを追加します。

[コントロールパネル]の[プログラムと機能]より、[Windowsの機能の有効化または無効化]

をクリックします。

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Windows Searchを有効化します(デフォルトでは有効)

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Windows Updateサービスを無効化します

Microsoft Office 2010 Deployment Kit for App-Vのインストール

コマンドプロンプトより下記コマンドを実行します。

C:Windows>msiexec /i OffVirt.msi ADDLOCAL=Click2runMapi,Click2runOWSSupp,Click2runWDS,OSpp,OSpp_Core PROPLUS=1

インストールが終了するまで待ちます

*今回は認証にKMSを使用する設定にしています。MAKはVAMT2.0によって後からライセンス認証を行います。

Volume Activation Management Tool (VAMT) 2.0 – 日本語

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=EC7156D2-2864-49EE-BFCB-777B898AD582&displaylang=ja

Microsoft Office 2010をシーケンス処理する

Application Virtualization Sequencerを起動します。

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パッケージの作成をクリックします。

パッケージ名を入力します。ここでは“off2010”と入力し、[次へ]をクリックします。

clip_image013

[監視の開始]をクリックします。しばらく待つと、[監視の停止]をクリックできる状態になります。この状態になったことを確認してからシーケンス処理を開始します。

Microsoft Office Professional 2010のセットアップを開始します。

ライセンス条項に同意して[続行]をクリックします。

clip_image017

[ユーザー設定]をクリックします。

[インストールオプション]タブよりMicrosoft Office>マイコンピューターからすべて実行を選択します。

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[ファイルの場所]タブより、インストール先を入力します。今回は“Q:off2010”と入力します。

インストールが終了したら、[閉じる]をクリックします。

レジストリエディタ(regedit.exe)を起動して次のキーを追加します。

clip_image025

HKEY_CLASSES_ROOTCLSID{9203C2CB-1DC1-482d-967E-597AFF270F0D}TreatAs
HKEY_CLASSES_ROOTCLSID{BDEADEF5-C265-11D0-BCED-00A0C90AB50F}TreatAs

レジストリの修正が終わったら、今追加したキーを削除してレジストリエディタを閉じます。

[監視の停止]をクリックします。

clip_image029

アプリケーションの構成において、必要のないアプリケーションを削除します。基本的にOffice 2010によってインストールされたアプリケーションはすべて残します。

存在する全てのアプリケーションの編集を行います。ポイントは全てのバージョンを合わせ、OSDファイル名は、半角スペースのない短い名前にすることです。

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clip_image037clip_image039

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clip_image055clip_image059

追加のOSDファイルを登録します。

Instant Search (Virtual Search Host)

Application Path: %commonprogramfiles%microsoft sharedvirtualization handlerVirtualSearchHost.exe

clip_image063

Virtual SharePoint Proxy

Application Path: %commonprogramfiles%microsoft sharedvirtualization handlerVirtualOWSSuppManager.exe

clip_image065

Simple MAPI

Application Path: %commonprogramfiles%microsoft sharedvirtualization handlerMapiServer.exe

Virtual Mail Control Panel Item

Application Path: %windir%system32Control.exe %SFT_MNT%short pathOffice14mlcfg32.cpl

clip_image069

Office Document Cache

Application Path: Q:short pathOffice14MSOSync.exe

Office Document Cacheの追加をしたら、このアプリケーションに対してショートカットの編集を行います(Windows起動時に実行させる)。

clip_image070

C:ProgramDataMicrosoftWindowsStart MenuProgramsStartup

編集が終了したら、[次へ]をクリックします。

主要アプリケーションの起動を行います。これにより、最適化がなされます。ただし、OneNoteやOutlook、SharePointなどは初回起動時に設定を行うので起動しません。

起動操作を行うと1度だけ上記画面がでるので、[変更しない]にチェックを入れ[OK]をクリックします。

clip_image074

主要アプリケーションの起動が終了したら、シーケンス処理を開始します。

[プロパティ]タブより、パッケージ名を確認します。

clip_image078

[展開]タブより、[プロトコル]をRTSP、[ホスト名]を“mdop.contoso.com”、[ポート]を“554”、[パス]をoff2010に設定します。

[仮想レジストリ]タブより、User/%SFT_SID%/Software/Microsoft/Office/Common/UserInfo を右クリックし、[キー]-[削除]をクリックしてシーケンス作業時のユーザー情報を削除します。この作業により、アプリケーションを配信した際に、クライアントPCにログインしているユーザーの情報が反映されます

[仮想レジストリ]タブより、MACHINESoftwareMicrosoftOffice14.0を右クリックし、[キー]-[ローカルキーとのマージ]をクリックします

clip_image082

[OSD]タブをクリックし、全てのアプリケーションに対して次の設定を行います。

[SOFTPKG]-[IMPLEMENTATION]-[VIRTUALENV]を開きます。TERMINATECHILDRENをTUREに変更します。[VIRTUALENV]を右クリック>要素>追加>POLICIESを選択します

clip_image086

[POLICIES]を右クリック>要素>追加>LOCAL_INTERACTION_ALLOWEDを選択します

clip_image088

LOCAL_INTERACTION_ALLOWEDを選択し、右ペインの要素テキストにTUREと入力します。

Off2010フォルダをあらかじめ作成しておきます。名前を付けて保存より、名前を“off2010”、Sequencer プロジェクトファイルとして保存します。

Off2010フォルダにできた、全てのOSDファイルの文字コードをUnicodeに変更します。

メモ帳でosdファイルを開き、文字コードよりUTF-8からUnicodeに変更して保存します。

*この作業を行わないと、ファイルの種類の関連付けが登録されません。

Off2010フォルダをApp-Vサーバーにコピーします。App-Vサーバーのコンテンツ保管場所は“C:AppVDataFilecontent”になっています。

シーケンスファイルの登録

MDOPサーバーより、Application Virtualization Mangement Consoleを起動します。

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Application Virtualizationシステム>mdop.contoso.com>アプリケーションを選択し、右クリック>アプリケーションのインポートをクリックします。

clip_image093

“C:AppVDataFilecontentoff2010off2010.sprj”を選択して[開く]をクリックします。

サーバーグループに“Default Server Group”を選択して[次へ]をクリックします。

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[ユーザーの[スタート]メニューに作成する]にチェックを入れ、[次へ]をクリックします。

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[追加]をクリックし、“GG_AppV_Users”を登録し、[次へ]をクリックします。

[完了]をクリックします。

これで、アプリケーションの登録が完了しました。

登録したパッケージのプロパティを開きます。

clip_image103

GUID番号を控えておきます。

クライアント側での操作

Microsoft Office 2010 Deployment Kit for App-Vをダウンロードし、展開してできたOffVirt.msiファイルをC:Windowsにコピーします。

コマンドプロンプトより下記コマンドを実行します。

clip_image007[1]

msiexec /i OffVirt.msi PROPLUS=1

さらに、以下のコマンドを実行します

msiexec /i Path to the OffVirt.msiOffVirt.msi ADDDEFAULT=Click2runOneNoteProxy,Click2runOutlookProxies,Click2runWDSProxy,Click2runOWSSuppProxies PACKAGEGUID={SFT package GUID} PACKAGEVERSION=versions found in OSD files for proxies, Outlook, and OneNote OUTLOOKNAME=app name for Outlook from OSD ONENOTENAME=app name for OneNote from OSD MAPISERVER=MAPI proxy app name VIRTUALSEARCHHOST=Search proxy app name MLCFG32CPL=app name for virtual mail configuration OWSSUPPServer=app name for SharePoint proxy

これを今回の環境に合わせると次のようになります。

msiexec /i c:windowsOffVirt.msi ADDDEFAULT=Click2runOneNoteProxy,Click2runOutlookProxies,Click2runWDSProxy,Click2runOWSSuppProxies PACKAGEGUID={fa2c594a-d584-43c8-bbf4-97f40158f351} PACKAGEVERSION=2010 OUTLOOKNAME=”Microsoft Outlook 2010″ ONENOTENAME=”Microsoft OneNote 2010″ MAPISERVER=”Simple MAPI” VIRTUALSEARCHHOST=”Instant Search (Virtual Search Host)” MLCFG32CPL=”Virtual Mail Control Panel Item” OWSSUPPServer=”Virtual SharePoint Proxy”

Application Virtualization Clientを起動します。公開サーバー>MDOP(公開されているサーバー)のプロパティより、[更新]タブをクリックします。[更新]をクリックすることにより、メニュー画面にOffice 2010が登録され起動できる状態になります。

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